なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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そこで、華徳菩薩は、世尊に次のように申し上げた。
「世尊よ、この妙音菩薩は、既に善い果報をもたらす立派な行ないを積んでおります。世尊よ、妙音菩薩が、三昧に入ったままでこれほど多くの衆生を導かれました、この三昧はいかなるものでしょうか?」と。
華徳菩薩からこのように言われて、世尊である釈迦牟尼如来は、華徳菩薩に次のようにおっしゃられた。
「良家の息子よ、実にそれは現一切色身(あらゆる姿を顕現すること)という名前の三昧である。この三昧に入ったままで、妙音菩薩は、このように無量の衆生のために利益をなしたのである。
しかもなお、この「明瞭で流暢に話す声を持つものの章」が説かれている間に、妙音菩薩と一緒にこのサハー世界にやって来た840万・コーティ・ナユタもの菩薩たちに、現一切色身三昧の獲得があった。さらに、このサハー世界の計算を超越した無量の偉大なる人である菩薩たちにも、現一切色身三昧の獲得があった。
すると、妙音菩薩は、正しく完全に覚られた尊敬されるべき世尊である釈迦牟尼如来と、多宝如来の遺骨を安置したストゥーパに対して、広大で大規模な供養を行なった。そして、七宝で造られた楼閣に乗り、諸々の国土を震動させ、紅蓮華の雨を降らせ、幾100・1000・コーティ・ナユタもの楽器を演奏させつつ、840万・コーティ・ナユタもの菩薩たちに伴われ、尊敬されて、また自分のブッダの国土に帰って行った。
そして、自分のブッダの国土に帰り着くと、その世尊である浄華宿王智という正しく完全に覚った尊敬されるべきブッダに、次のように申し上げた。
「世尊よ、私は、サハー世界において衆生のために利益をなしました。また、その世尊である多宝如来の遺骨を安置したストゥーパを拝見し、礼拝しました、またその世尊である釈迦牟尼如来にも会って、敬意を表しました。そして、その文殊師利法王子にも会い、また努力精進の力と邁進をかち得たその薬王という偉大な人である菩薩や、その勇施という偉大な人である菩薩にも会いました。そして、それらの840万・コーティ・ナユタもの菩薩たちのすべてには、現一切色身三昧の獲得がありました。
さて、この「妙音という偉大な人である菩薩がサハー世界に行って戻って来ることの章」が説かれている間に、4万2000人の菩薩たちに、何ものも生ずることはないという真理を認める知(無生法忍)の獲得があった。また、華徳という偉大な人である菩薩には、「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という三昧の獲得があった。
以上が、聖なる「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門の中の「明瞭で流暢に話す声を持つものの章」という名前の第23章である。 (妙音菩薩品第24おわり)
↓ ランキング挑戦中 Brog Rankingのバナーをポチッと押してね! すると、華徳(紅蓮華のような光輝を持ちもの)という偉大な人である菩薩が、釈迦牟尼世尊に次のように申し上げた。
「世尊よ、妙音という偉大な人である菩薩は、善い果報をもたらすいかなる立派な行ないを、過去の何というブッダのもとで、積んだのでありましょうか?」
そこで、正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊である釈迦牟尼如来は、華徳菩薩に、次のようにおっしゃられた。
「良家の息子よ、かつて、数えることもできない、さらに数えることのできない、広大で、無量の、量り知れない劫の過去の世における時のことであった。その時その情況で、雲雷音王(雲の中の太鼓の音の王)という名前の正しく完全に覚った尊敬されるべきブッダが、現一切(あらゆる姿を顕現すること)という世界において、喜見(見るも心地よい)という劫に、この世に出現した。
良家の息子よ、その世尊である雲雷音王というブッダのために、妙音という偉大な人である菩薩は、120万年の間、幾100・1000もの楽器を演奏することによって供養を行なったのだ。さらに、七宝で造られた8万4000個の鉢を布施したのである。
良家の息子よ、その雲雷音王というブッダの教えのもとで、妙音という偉大な人である菩薩は、このようなこの幸運に到達したのである。
ところで、良家の息子よ、あなたには、疑わしいこと、あるいは考え違い、あるいは疑惑があるかも知れない、その時その情況で、その世尊である雲雷音王というブッダのために、その供養を行ない、それらの8万4000個の鉢を布施したその妙音という名前の偉大な人である菩薩は、誰か他の人であったと。
しかしながら、良家の息子よ、あなたはそのように見なすべきではない。それは、どんな理由によってか?良家の息子よ、ここにいる妙音、実にこの人こそが、その雲雷音王というブッダのために、その供養を行ない、それらの8万4000個の鉢を布施したその妙音という菩薩であったからだ。
「世尊よ、妙音という偉大な人である菩薩は、善い果報をもたらすいかなる立派な行ないを、過去の何というブッダのもとで、積んだのでありましょうか?」
そこで、正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊である釈迦牟尼如来は、華徳菩薩に、次のようにおっしゃられた。
「良家の息子よ、かつて、数えることもできない、さらに数えることのできない、広大で、無量の、量り知れない劫の過去の世における時のことであった。その時その情況で、雲雷音王(雲の中の太鼓の音の王)という名前の正しく完全に覚った尊敬されるべきブッダが、現一切(あらゆる姿を顕現すること)という世界において、喜見(見るも心地よい)という劫に、この世に出現した。
良家の息子よ、その世尊である雲雷音王というブッダのために、妙音という偉大な人である菩薩は、120万年の間、幾100・1000もの楽器を演奏することによって供養を行なったのだ。さらに、七宝で造られた8万4000個の鉢を布施したのである。
良家の息子よ、その雲雷音王というブッダの教えのもとで、妙音という偉大な人である菩薩は、このようなこの幸運に到達したのである。
ところで、良家の息子よ、あなたには、疑わしいこと、あるいは考え違い、あるいは疑惑があるかも知れない、その時その情況で、その世尊である雲雷音王というブッダのために、その供養を行ない、それらの8万4000個の鉢を布施したその妙音という名前の偉大な人である菩薩は、誰か他の人であったと。
しかしながら、良家の息子よ、あなたはそのように見なすべきではない。それは、どんな理由によってか?良家の息子よ、ここにいる妙音、実にこの人こそが、その雲雷音王というブッダのために、その供養を行ない、それらの8万4000個の鉢を布施したその妙音という菩薩であったからだ。
良家の息子よ、このように、妙音という菩薩は、多くのブッダたちに仕え、幾100・1000もの多くのブッダたちのもとで善い果報をもたらす立派な行ないを積んでおり、ブッダとなるための準備を既になしているのである。しかも、この妙音という菩薩は、ガンジス河の砂の数に等しい多くの世尊であるブッダたちに既に会っているのである。華徳よ、あなたは、この妙音という菩薩を見ているであろう」
華徳という菩薩が言った。
「世尊よ、私は見ております。人格を完成された人よ、私は見ております」
世尊が言われた。
「しかしながら、華徳よ、この妙音という菩薩は、多くの姿をもってこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を説き示したのである。
すなわち、ある場合にはブラフマー神の姿で、ある場合には風を切るルドラ神の姿で、ある場合にはイージュヴァラ神の姿で、ある場合には将軍の姿で、ある場合にはヴァイシュラヴァナ(毘沙門天)の姿で、ある場合には転輪王の姿で、ある場合には城主の姿で、ある場合には商人組合の長の姿で、ある場合には資産家の姿で、ある場合には市民の姿で、ある場合にはバラモンの姿で、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を説き示した。
ある場合には男性出家者の姿で、ある場合には女性出家者の姿で、ある場合には男性在家信者の姿で、ある場合には女性在家信者の姿で、ある場合には商人組合長の妻の姿で、ある場合には資産家の妻の姿で、ある場合には市民の妻の姿で、ある場合には男の子の姿で、ある場合には女の子の姿で、妙音という菩薩は、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示したのである。
良家の息子よ、これほど多くの姿を示すことによって、妙音という菩薩は、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示したのである。
妙音という菩薩は、ある人のためにはヤクシャ(夜叉)の姿までして、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示した。ある人のためにはアスラ(阿修羅)の姿で、ある人のためにはガルーダの姿で、ある人のためにはキンナラの姿で、ある人のためにはマホーラガの姿で、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示したのである。
華徳という菩薩が言った。
「世尊よ、私は見ております。人格を完成された人よ、私は見ております」
世尊が言われた。
「しかしながら、華徳よ、この妙音という菩薩は、多くの姿をもってこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を説き示したのである。
すなわち、ある場合にはブラフマー神の姿で、ある場合には風を切るルドラ神の姿で、ある場合にはイージュヴァラ神の姿で、ある場合には将軍の姿で、ある場合にはヴァイシュラヴァナ(毘沙門天)の姿で、ある場合には転輪王の姿で、ある場合には城主の姿で、ある場合には商人組合の長の姿で、ある場合には資産家の姿で、ある場合には市民の姿で、ある場合にはバラモンの姿で、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を説き示した。
ある場合には男性出家者の姿で、ある場合には女性出家者の姿で、ある場合には男性在家信者の姿で、ある場合には女性在家信者の姿で、ある場合には商人組合長の妻の姿で、ある場合には資産家の妻の姿で、ある場合には市民の妻の姿で、ある場合には男の子の姿で、ある場合には女の子の姿で、妙音という菩薩は、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示したのである。
良家の息子よ、これほど多くの姿を示すことによって、妙音という菩薩は、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示したのである。
妙音という菩薩は、ある人のためにはヤクシャ(夜叉)の姿までして、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示した。ある人のためにはアスラ(阿修羅)の姿で、ある人のためにはガルーダの姿で、ある人のためにはキンナラの姿で、ある人のためにはマホーラガの姿で、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示したのである。
地獄や、畜生界、〔死後の世界を支配する〕ヤマ(閻魔)の世界、そして不運な世界に生まれた衆生のためにまでも、妙音という菩薩は、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」とう法門を説き示す救済者なのである。後宮の中央にいる衆生のためにまでも、妙音という菩薩は、女性の姿を化現して、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示した。
このようにして、このサハー世界において、衆生のために法を説き示した。華徳よ、妙音という菩薩は、サハー世界に生まれた衆生にとっての実に救済者であるのだ。しかも、実にこのサハー世界において、その妙音という菩薩は、それほど多くの姿や格好でこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示すのである。
しかしながら、この善き人は、神力の減少もなく、智慧の減少もないのである。良家の息子よ、このサハー世界において、妙音という菩薩は、それほど多くの知の輝きによって知られているのである。
さらに、ガンジス河の砂の数に等しい多くの他の世界において、菩薩によって教化されるべき衆生のためには菩薩の姿で、声聞によって教化されるべき衆生のためには声聞の姿で、独覚によって教化されるべき衆生のためには独覚の姿で、ブッダによって教化されるべき衆生のためにはブッダの姿で法を説き示すのだ。ブッダの遺骨によって教化されるべき衆生のためには、ブッダの遺骨の姿までも示し、完全なる滅度を示すことによって教化されるべき衆生にのためには、完全なる滅度に入った自己の姿までも示したのである。
実に、華徳よ、妙音という菩薩は、このようにして知の力を成就するに到るのである」(つづく)
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このようにして、このサハー世界において、衆生のために法を説き示した。華徳よ、妙音という菩薩は、サハー世界に生まれた衆生にとっての実に救済者であるのだ。しかも、実にこのサハー世界において、その妙音という菩薩は、それほど多くの姿や格好でこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を衆生に説き示すのである。
しかしながら、この善き人は、神力の減少もなく、智慧の減少もないのである。良家の息子よ、このサハー世界において、妙音という菩薩は、それほど多くの知の輝きによって知られているのである。
さらに、ガンジス河の砂の数に等しい多くの他の世界において、菩薩によって教化されるべき衆生のためには菩薩の姿で、声聞によって教化されるべき衆生のためには声聞の姿で、独覚によって教化されるべき衆生のためには独覚の姿で、ブッダによって教化されるべき衆生のためにはブッダの姿で法を説き示すのだ。ブッダの遺骨によって教化されるべき衆生のためには、ブッダの遺骨の姿までも示し、完全なる滅度を示すことによって教化されるべき衆生にのためには、完全なる滅度に入った自己の姿までも示したのである。
実に、華徳よ、妙音という菩薩は、このようにして知の力を成就するに到るのである」(つづく)
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すると、文殊師利法王子は、その紅蓮華による荘厳が出現したのを見て、世尊である正しく完全に覚られた尊敬されるべき釈迦牟尼如来に次のように申し上げた。
「世尊よ、黄金の茎を持ち、銀の葉を持ち、キンシュカの赤い花の色を持っているこれらの840万・コーティ・ナユタもの紅蓮華が現われたのは何の瑞相でありましょうか?」
文殊師利法王子からこのように言われて、世尊は、文殊師利法王子に次のようにおっしゃられた。
「文殊師利よ、その世尊である浄華宿王智というブッダの国土である、東方の浄光荘厳という世界から、この妙音菩薩が、私に会って、敬礼し、仕えるために、またこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を聞くために、840万・コーティ・ナユタもの菩薩たちに伴われ、尊敬されて、このサハー世界にやってくるのだ」
そこで、文殊師利法王子は、世尊に次のように申し上げた。
「世尊よ、その良家の息子は、善い果報をもたらす立派な行ないをどのように積んだのでしょうか?その良家の息子は、その善い果報をもたらす立派な行ないを積み、積み重ねることによってこの勝れた性質を獲得しています。また、世尊よ、その菩薩は、いかなる三昧において修行したのでしょうか?世尊よ、私たちは、その三昧のことをお聞きしたいし、私たちは、その三昧において修行したいのです。
そして、世尊よ、その菩薩にいかなる色、いかなる姿、いかなる特徴、いかなる性質が具わっているのか、またこの菩薩にどのような行ないがあるのかと考えて、私たちは、その偉大な人である菩薩に会いたいのです。それ故に、世尊よ、その菩薩が直ちにこのサハー世界にやって来るように促す合図を、どうかブッダは発してください」
すると、釈迦牟尼如来は、多宝如来に次のようにおっしゃられた。
「世尊は、妙音菩薩が、このサハー世界にやって来るように合図を発してください」
すると、多宝如来は、妙音菩薩を促すために、次のような合図を出された。
「良家の息子よ、あなたはこのサハー世界にやって来るがよい、この文殊師利法王子が、あなたとの会見を望んでいるのだ」
すると、妙音菩薩は、その世尊である浄華宿王智というブッダの両足を頭におしいただくことによって敬意を表して、ブッダの周りを右回りに3度回った後に、それらの840万・コーティ・ナユタもの菩薩たちに伴われ、尊敬されて、その浄光荘厳という世界から姿を消して、諸々の国土を震動させ、紅蓮華の雨を降らせ、幾100・1000・コーティ・ナユタもの楽器を演奏させつつ、このサハー世界にやって来た。
その菩薩は、青蓮華や紅蓮華の花弁のような美しい眼のある顔、金色の身体、幾100・1000もの福徳によって荘厳された体、さらに光輝によって煌々と照り輝き、威光によって明るく輝いていて、四肢が諸々の属性によって飾られ、身体がナーラーヤナ(ヴィシュヌ神の異名)のように堅固であった。
七宝で造られた楼閣に乗って、ターラ樹の7倍の高さの空中を、菩薩の群衆に伴われ、尊敬されて、やって来て、その菩薩は、このサハー世界のあるところ、また山の王であるグリドラクータ山(霊鷲山)のあるところに近づいた。近づいてから、その楼閣を下りて、幾100・1000金もの値打ちのある真珠の首飾りを手に取り、世尊のおられるところに近づいた。近づいてから、世尊の両足を頭におしいただくことによって敬意を表して、世尊の周りを7回、右回りに回って、そに真珠の首飾りを世尊に対する供養のために差し上げた。そして、世尊に次のように申し上げた。
「浄華宿王智如来は、『釈迦牟尼世尊におかれましては、病もなく、不安もなく過ごしておられますか?また健康、生活、体力はどうでしょうか?ご機嫌麗しく過ごしておられますか?』と尋ねています。しかも、その世尊は、次のように申しました。
『釈迦牟尼世尊よ、あなたにとって、ここは耐えやすいでしょうか?過ごしやすいでしょうか?身体を維持する諸々の要素はうまく機能しているでしょうか?あなたにとって衆生は、勝れた性質を持ち、教化しやすく、救済しやすいでしょうか?汚れのない身体を持っているでしょうか?願わくは、衆生が過度に貪愛(貪欲)、憎悪(瞋恚)、愚かさ(愚痴)によって行動することがないように、世尊よ、願わくは衆生が過度に嫉妬深くなく、敵意を抱くことがないように、願わくは誤った見解(邪見)にとらわれることがなく、心が制御されていないことがなく、感覚器官が保護されていないことがないように。
世尊よ、あなたのこれらの衆生は、悪魔という怨敵を打ち破っているでしょうか?世尊よ、既に完全なる滅度に入っておられる多宝という正しく完全に覚られた尊敬されるべきブッダは、法を聞くくために、このサハー世界においでになって、七宝で造られたストゥーパの真ん中にいらっしゃるのでしょうか?』と。
また、「その世尊である浄華宿王智如来は、その世尊である多宝如来のことも尋ねておられます。
『釈迦牟尼世尊よ、その世尊である多宝如来にとって、ここは耐えやすいでしょうか?過ごしやすいでしょうか?釈迦牟尼世尊よ、多宝如来は、このサハー世界に長く滞在されるのでしょうか?』と。
世尊よ、私たちもまた、その多宝如来の遺体の全体を拝見したいものです。それ故に、世尊である釈迦牟尼如来は、その世尊である多宝去来の遺体の全体を、どうか拝見させてください」と。
すると、正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊の釈迦牟尼如来は、すでに完全なる滅度に入っているその世尊の多宝如来に、次のようにおっしゃられた。
「世尊よ、この妙音菩薩は、既に完全なる滅度に入っている多宝如来に会いたがっている」
すると、多宝如来は、その妙音菩薩に次のようにおっしゃられた。
「素晴らしいことである。素晴らしいことである。良家の息子よ、あなたは、実にここにおいて、正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊である釈迦牟尼如来に会いたいと願い、またこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を聞くために、また文殊師利法王子に会うために、このサハー世界にやってきたのだ」と。(つづく)
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『釈迦牟尼世尊よ、その世尊である多宝如来にとって、ここは耐えやすいでしょうか?過ごしやすいでしょうか?釈迦牟尼世尊よ、多宝如来は、このサハー世界に長く滞在されるのでしょうか?』と。
世尊よ、私たちもまた、その多宝如来の遺体の全体を拝見したいものです。それ故に、世尊である釈迦牟尼如来は、その世尊である多宝去来の遺体の全体を、どうか拝見させてください」と。
すると、正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊の釈迦牟尼如来は、すでに完全なる滅度に入っているその世尊の多宝如来に、次のようにおっしゃられた。
「世尊よ、この妙音菩薩は、既に完全なる滅度に入っている多宝如来に会いたがっている」
すると、多宝如来は、その妙音菩薩に次のようにおっしゃられた。
「素晴らしいことである。素晴らしいことである。良家の息子よ、あなたは、実にここにおいて、正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊である釈迦牟尼如来に会いたいと願い、またこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を聞くために、また文殊師利法王子に会うために、このサハー世界にやってきたのだ」と。(つづく)
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第23章 明瞭で流暢に話す声を持つもの
ところでその時、正しく完全に覚った尊敬されるべきブッダである釈迦牟尼如来は、偉大な人の具える身体的特徴の一つである眉間の巻毛の塊から光を放出された。その光明によって、東の方向にある18のガンジス河の砂の数に等しい幾100・1000・コーティ・ナユタものブッダの国土が光で満たされた。そして、それらの18のガンジス河の砂の数に等しい幾100・1000・コーティ・ナユタものブッダの国土を通り過ぎると、浄光荘厳(太陽の光明によって荘厳されているところ)という名前の世界がある。
そこには、浄華宿王智(蓮華の花びらのように汚れのない、星宿の王によって花開かれた智慧を持つもの)という名前の正しく完全に覚られた尊敬されるべきブッダが滞在し、存在し、時を過ごしておられ、広大な寿命の長さを持つ、広大な菩薩の集団によって一緒に伴われ、尊敬されて、法を説き示しておられた。
さて、世尊である正しく完全に覚られた尊敬されるべき釈迦牟尼如来が、眉間の巻毛の塊から放出された光明は、その時、浄光荘厳という世界を大きな光ではっきりと現わし出した。
さらに、その浄光荘厳という世界には、妙音(明瞭で流暢に話す声を持つもの)という名前の、既に善い果報をもたらす立派な行ないを積んでいる偉大な人である菩薩が、住んでいた。しかも、その菩薩は、正しく完全に覚った尊敬されるべきブッダたちのこのような光明の輝きをかつて見たことがあった。
また、その妙音菩薩は、多くの三昧を得ていた。すなわち、妙幢相三昧(旗の先端につけた腕輪という三昧)を得ており、法華三昧(白蓮華のように最も勝れた正しい教えという三昧)、浄徳三昧(清浄無垢を与えられているという三昧)、宿王戯三昧(星宿の王の自在な振る舞いという三昧)、無縁三昧(他に依存することがないという三昧)、智印三昧(智慧の目印という三昧)、月の燈明という三昧を得ているのだ。
また、解一切衆生語言三昧(すべての音声に精通している三昧)、集一切功徳三昧(あらゆる福徳の集まりという三昧)、清浄三昧(浄信を持つ女性という三昧)、神通遊戯三昧(神力による自在な振る舞いという三昧)、慧炬三昧(智慧の松明という三昧)、荘厳王三昧(荘厳の王という三昧)、浄光明三昧(純粋無垢の光明という三昧)、浄蔵三昧(純粋無垢な胎蔵という三昧)、水の遍満という三昧、日旋三昧(太陽の運行という三昧)を得ているのだ。
要するに、妙音という偉大な人である菩薩は、ガンジス河の砂の数に比較すべき、それほど多くの幾100・1000・コーティ・ナユタもの三昧を得ているのである。
さて、その光明は、その妙音という菩薩の身体に降り注いだ。その時、その菩薩は、座席から立ち上がって、上衣の左肩を残して右側の一方の肩だけ露にして、右の膝頭を地面につけて、世尊のおられるところに向かって合掌して敬礼し、その世尊である浄華宿王智如来に次のように申し上げた。
「世尊よ、私は、その正しく完全に覚られた尊敬されるべき世尊である釈迦牟尼如来にお会いし、敬礼し、お仕えするために、そのサハー世界(娑婆世界)にまいりましょう。また、その文殊師利法王子に会うために、また薬王菩薩、勇施菩薩、宿王華菩薩、上行菩薩、荘厳王菩薩、薬上菩薩に会うためにサハー世界にまいりましょう」
そこには、浄華宿王智(蓮華の花びらのように汚れのない、星宿の王によって花開かれた智慧を持つもの)という名前の正しく完全に覚られた尊敬されるべきブッダが滞在し、存在し、時を過ごしておられ、広大な寿命の長さを持つ、広大な菩薩の集団によって一緒に伴われ、尊敬されて、法を説き示しておられた。
さて、世尊である正しく完全に覚られた尊敬されるべき釈迦牟尼如来が、眉間の巻毛の塊から放出された光明は、その時、浄光荘厳という世界を大きな光ではっきりと現わし出した。
さらに、その浄光荘厳という世界には、妙音(明瞭で流暢に話す声を持つもの)という名前の、既に善い果報をもたらす立派な行ないを積んでいる偉大な人である菩薩が、住んでいた。しかも、その菩薩は、正しく完全に覚った尊敬されるべきブッダたちのこのような光明の輝きをかつて見たことがあった。
また、その妙音菩薩は、多くの三昧を得ていた。すなわち、妙幢相三昧(旗の先端につけた腕輪という三昧)を得ており、法華三昧(白蓮華のように最も勝れた正しい教えという三昧)、浄徳三昧(清浄無垢を与えられているという三昧)、宿王戯三昧(星宿の王の自在な振る舞いという三昧)、無縁三昧(他に依存することがないという三昧)、智印三昧(智慧の目印という三昧)、月の燈明という三昧を得ているのだ。
また、解一切衆生語言三昧(すべての音声に精通している三昧)、集一切功徳三昧(あらゆる福徳の集まりという三昧)、清浄三昧(浄信を持つ女性という三昧)、神通遊戯三昧(神力による自在な振る舞いという三昧)、慧炬三昧(智慧の松明という三昧)、荘厳王三昧(荘厳の王という三昧)、浄光明三昧(純粋無垢の光明という三昧)、浄蔵三昧(純粋無垢な胎蔵という三昧)、水の遍満という三昧、日旋三昧(太陽の運行という三昧)を得ているのだ。
要するに、妙音という偉大な人である菩薩は、ガンジス河の砂の数に比較すべき、それほど多くの幾100・1000・コーティ・ナユタもの三昧を得ているのである。
さて、その光明は、その妙音という菩薩の身体に降り注いだ。その時、その菩薩は、座席から立ち上がって、上衣の左肩を残して右側の一方の肩だけ露にして、右の膝頭を地面につけて、世尊のおられるところに向かって合掌して敬礼し、その世尊である浄華宿王智如来に次のように申し上げた。
「世尊よ、私は、その正しく完全に覚られた尊敬されるべき世尊である釈迦牟尼如来にお会いし、敬礼し、お仕えするために、そのサハー世界(娑婆世界)にまいりましょう。また、その文殊師利法王子に会うために、また薬王菩薩、勇施菩薩、宿王華菩薩、上行菩薩、荘厳王菩薩、薬上菩薩に会うためにサハー世界にまいりましょう」
そこで、世尊である浄華宿王智如来は、その妙音菩薩に、次のようにおっしゃられた。
「良家の息子よ、そのサハー世界に行って、あなたはそのサハー世界について劣っているという思いを生じるべきではない。しかもまた、良家の息子よ、そのサハー世界は、山の起伏があり、泥土でできており、カーラ山によって囲まれ、糞尿の不浄物が満ちている。
しかも、その正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊の釈迦牟尼如来は、背の低い体つきをしており、また、それらの菩薩たちも背の低い体つきをしている。ところが、良家の息子よ、あなたは420万ヨージャナ(1ヨージャナ=約15㎞)の高さの身体を獲得している。また、私は680万ヨージャナの高さの身体を得ている。
しかも、良家の息子よ、あなたは、輝かしく、見るも美しく、端正で、青蓮華のように最高に美しい色を具え、幾100・1000もの福徳によって際立って勝れた特徴を持っている。それ故に、良家の息子よ、あなたは、そのサハー世界に行って、ブッダについても、菩薩たちについても、そのブッダの国土についても劣ったものであるという思いを生じてはならない。
ブッダからこのように言われて、妙音菩薩は、その世尊である浄華宿王智如来に次のように申し上げた。
「世尊よ、ブッダが命じられるように、そのように私はいたしましょう。世尊よ、私は、ブッダの加護により、ブッダの力の発揮により、ブッダの自在な振る舞いにより、ブッダの荘厳により、ブッダの突出した知によって、そのサハー世界にまいりましょう」
その時、妙音菩薩は、そのブッダの国土から出かけることもなく、またその座席から立ち上がることもなく、そのように三昧に入った。妙音菩薩が、その三昧に入るやいなや、その時直ちに、このサハー世界のグリドラクータ山(霊鷲山)にあるそのブッダの説法される座席の前に840万・コーティ・ナユタもの紅蓮華が出現した。それらの紅蓮華は、黄金の茎を持ち、銀の葉を持ち、キンシュカの赤い花の色を持っているのが見られた。(つづく)
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「良家の息子よ、そのサハー世界に行って、あなたはそのサハー世界について劣っているという思いを生じるべきではない。しかもまた、良家の息子よ、そのサハー世界は、山の起伏があり、泥土でできており、カーラ山によって囲まれ、糞尿の不浄物が満ちている。
しかも、その正しく完全に覚った尊敬されるべき世尊の釈迦牟尼如来は、背の低い体つきをしており、また、それらの菩薩たちも背の低い体つきをしている。ところが、良家の息子よ、あなたは420万ヨージャナ(1ヨージャナ=約15㎞)の高さの身体を獲得している。また、私は680万ヨージャナの高さの身体を得ている。
しかも、良家の息子よ、あなたは、輝かしく、見るも美しく、端正で、青蓮華のように最高に美しい色を具え、幾100・1000もの福徳によって際立って勝れた特徴を持っている。それ故に、良家の息子よ、あなたは、そのサハー世界に行って、ブッダについても、菩薩たちについても、そのブッダの国土についても劣ったものであるという思いを生じてはならない。
ブッダからこのように言われて、妙音菩薩は、その世尊である浄華宿王智如来に次のように申し上げた。
「世尊よ、ブッダが命じられるように、そのように私はいたしましょう。世尊よ、私は、ブッダの加護により、ブッダの力の発揮により、ブッダの自在な振る舞いにより、ブッダの荘厳により、ブッダの突出した知によって、そのサハー世界にまいりましょう」
その時、妙音菩薩は、そのブッダの国土から出かけることもなく、またその座席から立ち上がることもなく、そのように三昧に入った。妙音菩薩が、その三昧に入るやいなや、その時直ちに、このサハー世界のグリドラクータ山(霊鷲山)にあるそのブッダの説法される座席の前に840万・コーティ・ナユタもの紅蓮華が出現した。それらの紅蓮華は、黄金の茎を持ち、銀の葉を持ち、キンシュカの赤い花の色を持っているのが見られた。(つづく)
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