なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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ブッダを知りませんか?
すぐに怒ったり、怨んだり、偽善者で、誤った見方をし、惑わす者がいる。彼を賤【いや】しい者と知るがよい。
1回生まれるもの(胎生【たいしょう】)でも2回生まれるもの(卵生【らんしょう】)でも、この世でそのようなもろもろの生きものを殺害し、生きものに対して憐れみのない者を賤しい者と知るがよい。
1回生まれるもの(胎生【たいしょう】)でも2回生まれるもの(卵生【らんしょう】)でも、この世でそのようなもろもろの生きものを殺害し、生きものに対して憐れみのない者を賤しい者と知るがよい。
およそ村々や町々を破壊し、占有する者は、圧制者といわれる。彼を賤しい者と知るがよい。
村や町や都市の中や林の中で、他の者たちが我がものとする(=所有する)ものを盗んだり、与えられないのに取る者を賤しい者と知るがよい。
実際に借財があるのに、返済を迫られても「お前からの借りはない」という。彼は賤しい者であると知るがよい。
ほんのわずかなものが欲しくて、路行く人を殺害し、わずかなものを取る者を賤しい者と知るがよい。
人として尋問され、自分のため、他人のため、そして財物のために嘘をいう者を賤しいものと知るがよい。
『スッタニパータ』116~122
あるとき、ブッダはシュラヴァスティーのジェータ太子の林にあるアナータピンディカ(給孤独【ぎつこどく】)長者の園林に滞在していた。アナータピンディカはスダッタ長者の別名、あの有名な祇園精舎をブッダに寄進した人だ。
ブッダがシュラヴァスティーの町を托鉢しているとき、火を拝むバーラドヴァージャというバラモンの家に近づき、「そこのはげ頭、そこのにせ沙門、賤しいやつめ、そこに立っていろ」と呼び止められた。このバーラドヴァージャというバラモンに賤しい者、賤しい行いについて説いた章句だ。
その中の「借金があるのに、返済を迫られても、俺は借りていない」という奴は賤しい者だという箇所を読んだ時、ついギリシアのチプラス首相の顔が浮かんだ。2009年に始まるギリシア経済危機だが、もう6年にもなる。膨らんだ公的債務は3,170億ユーロ(約43兆円)。僕は経済が苦手なんで、よく分からないけど、増税と構造改革でなんとか返済していけそうな額なのに、ギリシア人はもう我慢できないと言う。ギリシア人は税金を国家による窃盗行為だと思ってるんだってさ。まあ他国の人間緊縮財政にしろ、税金をあげろなど、ああだこうだと言われるのは気にくわないだろうけど、もとはと言えば自分が悪いんだから仕様がないよな。
逆に、ドイツ人にすれば自分たちがこつこつ真面目に働いた金を、なんであんな脳天気なギリシア人のために使うんだと、こちらも腹が立って仕様がないだろう。なんかイソップ寓話の「アリとキリギリス」みたいだけど、寓話では夏に歌っていたキリギリスは冬になって食べ物がなくなり、アリに恵んでもらおうとしたが、アリに断られて最後に死んじゃうんだよね。
今にも死にそうなキリギリスに食べ物恵んであげようかと、ロシアと中国が近寄って来た。ロシアとギリシアはともに宗教は正教会だし、仲良ししようよてなもんだ。第二次世界大戦後もギリシアの共産化を狙うスターリンに対して、アメリカがトルーマン=ドクトリンで対抗したことがあった。ギリシアがロシアや中国の子分になっちゃうと大変なんで、アリのドイツはギリシアに恵んであげるしかない。おまけにギリシアはヨーロッパ文明の源流だから、わがまま放題の馬鹿息子だけど見放すわけにはいかないんだね。
でもブッダが言うように、借りたものを返さない奴は賤しい者だよ。そう言えば、帝政ロシアはシベリア鉄道建設のためにフランスから借りた負債を、ソヴィエト政権は俺が借りたんじゃないからと踏み倒してしまってるし、かのドイツの第一次大戦後も第二次大戦後も公的債務返してないんだよ、みんな知ってた。
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