なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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ブッダを知りませんか?
何の笑いがあろうか。何の歓びがあろうか?ー世間は常に燃えたっているのに。ー汝らは暗黒に覆われている。どうして燈明を求めないのか?
見よ、粉飾された形体を!(それは)傷だらけの身体であって、いろいろなものが集まっただけである。病に悩み、意欲ばかり多くて、堅固でなく、安住していない。
見よ、粉飾された形体を!(それは)傷だらけの身体であって、いろいろなものが集まっただけである。病に悩み、意欲ばかり多くて、堅固でなく、安住していない。
この容色は衰えはてた。病の巣であり、脆【もろ】くも滅びる。腐敗のかたまりで、やぶれてしまう。生命は死に帰着する。
秋に投げ捨てられた瓢箪【ひょうたん】のような、鳩の色のようなこの白い骨を見ては、なんの快さがあろうか?
骨で城がつくられ、それに肉と血とが塗ってあり、老いと死とたかぶりとごまかしとがおさめられている。
いとも麗しい国王の車も朽ちてしまう。身体もまた老いに近づく。しかし善い立派な人々の徳は老いることがない。善い立派な人々は互いにことわりを説き聞かせる。
学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。かれの肉は増えるが、かれの智慧は増えない。
『ダンマパダ』146~152
川島なお美さんが54歳という若さで亡くなられた。昨年の1月に肝内胆管癌の手術を受けられたようだが、副作用で女優の仕事に支障が出る可能性がある抗がん剤治療を拒み、民間療法による治療を受けて最後まで舞台に立っておられた。
芸能人の方が若くして亡くなられると、100歳を超えられた方が6万人を超す時代に、特別なことのように書き立てられるが、何も特別なことではない。もちろん悲しい出来事であり、本人も周りの人間にとっても悔しく、残念なことではあるが……。僕の家内の父親も同じ54歳で胃癌で亡くなっているし、うちのお寺のお檀家さんは今年1月に44歳で亡くなられた。若くして亡くなる方は身の回りに沢山おいでになるのに、自分にとっては他人事で、自分は平均寿命ぐらいまでは生きられるとみんな思い込んでいる。
しかし、この世のすべてのものはうつろうものであり、時々刻々と変化するのであり、永遠不滅のものなど、どこにもない。いつ死が訪れても、不思議ではない。それがこの世で起こっているものごとの正しい姿なのに、われわれにはそれを正しくとらえる力がなく、この世で起こっていることを自分の都合でねじ曲げてとらえている。
「われわれの肉体は病の巣であり、たちまちにして崩れゆく」と、ブッダは厳しい言葉で語っておられる。「諸行無常」の現実をありのまま受け入れ、その世界に耐えるために、自分の価値観・世界観を変えていくには智慧を身につけるしかない。
川島さんの死をただ悲しむだけでなく、この世の真の姿に気づく機会にしてもらいたい。
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