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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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インド洋の真珠スリランカースワンナプーム空港で大宴会

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 ジャヤワルダナという名前を聞いたことがありますか?残念なことに、ほとんどの日本人が知らないと思います。高校の世界史や日本史でも教えることはありません。でも、日本にとってとても大事な人です。

 1951年にサンフランシスコ講和会議が開催されました。GHQによる占領が終わり、日本が主権を回復した会議ですよね。ジャヤワルダナはこの会議におけるスリランカ代表で、当時は大蔵大臣でした。後に首相、大統領も務めています。この会議では、日本の国際社会への復帰は時期尚早であるという意見があり、米・英・ソ・中の4カ国が日本を分割支配するという意見までありました。

 そうした日本に対する厳しい意見がある中で、会議の中盤に壇上に立ったのがジャヤワルダナでした。彼は「私は2つの立場からお話します。1つはスリランカを代表して、もう1つはアジアを代表しての立場です」と言い、最も印象的な言葉として、ブッダの『憎悪は憎悪によってではなく、慈愛によってのみ止む』を引用して会場に語りかけました。「戦時中、スリランカは日本によって空爆を受け多大な損害を受けている。補償を受ける権利はあるが、私たちは賠償請求を放棄する。なぜなら、私たちはブッダによって目には目、歯には歯という教育を受けていない。私たちは許す。他の国々もそうしませんか?」と呼びかけたのです。さらに、日本には何ら制限を加えるべきではない、なぜならアジアの皆がそれを求めていて、それが今後のアジア全体にとってふさわしいことだから、と訴えました。この意見が多くの国の賛同を得て、敗戦国日本は国際社会に復帰することができたのです。

 ジャヤワルダナは右目の角膜はスリランカ人に、左目の角膜は日本人に移植してくれるよう遺言し、亡くなったそうです。日本がアジアに侵略したのは事実です。日本人はそれを深く反省し、戦後は平和主義を掲げているにもかかわらず、いつまでも憎悪を続ける中国や朝鮮の人々に対し、「日本の掲げた理想に独立を望むアジアの人々が共感を覚えたことを忘れないで欲しい」と、こんなにも日本人を愛してくれたアジアの人がいた。この事実を知った僕は、スリランカという国をもっと知りたいと思った。

 しかし、スリランカでは2009年までシンハラ人とタミル人の内戦が続き、ようやくそれが終わったと思ったら、こんどは自分の都合がなかなかつかない。スリランカは本当に遠い国だったが、ようやく念願が叶い、2017年7月31日スリランカをめざすことになった。


7月31日(月)

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 金沢から参加の7名は午前6時7分発のサンダーバード4号で京都へ。はるか13号に乗り換えて、午前10時過ぎの関西国際空港に到着、大阪から参加のKさんご夫妻と合流した。今回使用するのはタイ国際航空。TG623便は定刻通り、午前11時45分テイクオフ。

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 使用機材はボーイング777-300。定員は364名で、ほぼ満席。僕の座席は70Aで、後ろから3列目。トイレがすぐ近くにあるのが、一番ありがたい。

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 まずは、無事出発を祝って、乾杯。今回の旅には孫のなっちゃんも参加。僕が初めて海外旅行したのは40歳の時。小学3年生で初海外とは、幸せなやっちゃ。

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 僕はもちろんスーパードライ。

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 午後12時40分、昼食。こちらはビーフ。

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 僕はチキンを選択。これが美味い。ご飯も細長いタイ米なんだけど、まったく違和感なく美味い。今まで食べた機内食の中で一番美味かった。

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 ピンク色しているけど、紛れもない蕎。山葵に葱も入っていて、これも美味かった。

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 食事が終わって、デザートのスーパーカップ。これをつまみに、ウィスキーのロックをダブル(実はCAさんにお願いしてトリプルに近いダブル)で。ウィスキーの銘柄はハンキーバニスター(Hankey Bannister )。初めて飲んだ。

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 午後3時4分、約5時間30分のフライトでスワンナプーム空港に到着。愛知県から参加したIさんと無事合流。今回参加の10名が揃ったので、乗り換えのための安全検査を受けて3階に上がり、タイ料理レストラン「Eat-tion」で、午後3時50分から結団式。

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 はからずも団長となった僕がまず挨拶。いつもだったらF上人が団長なんだけど、F上人が頑なにスリランカには行きたくないとおっしゃったので、僕が団長になる羽目に。前回のインド旅行の写真交換会でスリランカに行きたいという希望が多かったので、愛知県からの参加者を当て込んだのと、まだ一度も中部空港セントレアを使ったことが無かったので、最初は7月30日、セントレア出発で日程を組んだ。ところがOさんが30日出発だと行けないとおっしゃるので出発を31日に変更。おまけに、愛知県の反応がなく、関空だったらKさんが参加出来ると奥村君が言うので、急遽関空発にまたまた変更。二転三転したことを誤った。というわけで、関空発にしたことで連絡が悪く、バンコクでの待ち時間が7時間もある。

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 まずはシンハードラフトビールで旅の無事を祈って乾杯!「シンハー」はライオンのことで、ロゴにも描かれている。

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 さて、ビールにはつまみがいるということで、タイ風串焼きのサテを注文。

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 ビールはお腹がふくれるので、途中でウィスキーに切り替え。銘柄はサンソム(Sang Som)で、「サンソム」は月のこと。やや甘めで、アルコール臭い。文句を言ったのは1杯目だけで、2杯目からは気にならなくなった。

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 このお姉さんが気前がよくて、ダブルを頼むと、メジャー・カップに3杯ほど入れてくれる。

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 つまみも、ぞくぞく出てくる。蒸し鶏。

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 海老の炒め物。

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 最後はトムヤムクン。延々2時間飲み続けてもうベロンベロン。支払金額を見てびっくり。なんと3万6000円。しょっぱなから、飲み過ぎですよ。でも、このグループ、こんなもんじゃすまなかった。

 まだ、午後6時。あと4時間もあるよ~。


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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

【 2017/08/30 11:00 】

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