FC2ブログ

なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

カテゴリ

最新記事

fc2カウンター

Facebook

月別アーカイブ

最新トラックバック

最新コメント

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

イスタンブール2日目 その3

   8月4日(日) 

 もうお昼の時間だが、その前にカーリエ博物館へ。予備知識にはなかった場所だ。もともとはビザンツ帝国時代の5世紀にコーラ修道院として建てられた。オスマン帝国時代に壁画はすべて漆喰で塗りつぶされ、ミナレットとミフラーブが付け加えられて、イスラーム教のジャーミィ(モスク)となり、共和国時代になって博物館となった。アヤソフィアと同じ運命をたどった教会である。アヤソフィアは「奇跡の建築」だったから壊さずにモスクとして再利用したのは分かるのだが、この教会はこぢんまりとした建物で、お世辞にも立派な建築とは言えそうもないのに、なぜオスマン帝国はこれを破壊しなかったのだろう?

   DSC00519.jpg 

 その疑問は中に入ってすぐに解決した。建物内部にモザイク画やフレスコ画が溢れている。シナンに言わせれば、「人間の祈りの声がびっしり詰まっていて、かえって神が見えない。」と言うのだろうか、重苦しいほどの迫力がある。

DSC00525.jpg DSC00531.jpg 

 天井にはイエスを中心に24人の使徒が描かれ、壁面には聖母マリアとキリスト像、キリストの生涯、アダムとイヴを救済しようと二人の手を取るキリストの姿など、美術鑑賞がお好きな人だったら一日中いても飽きないだろう。漆喰で500年間も封印されていたから、保存状態も抜群だ。あれ、ちょっと待てよ。偶像崇拝を認めないイスラーム教徒は、仏像の首をはねたり、仏画の目を削りとったりということを、当たり前のように行ってきた。もちろん現代においてはタリバーンがバーミヤンの大仏を破壊した行為は許されるべきものではない。しかし、歴史的に偶像を破壊してきたイスラーム教徒が、この教会の偶像を破壊せずに漆喰で塗り込めた理由が、モザイク画の美術的な価値を認めたからだすると、将来漆喰が剥がされる時が来ることを承知していたということになる。そうすると、オスマン帝国が将来キリスト教徒に滅ぼされることを予測していたということになり、…………?!ああ、もう分からない。午後1時もとっくに過ぎた、もうご飯にしよう。
 
 
DSC00534.jpg DSC00536.jpg

 今日のお昼も午後1時45分と、かなり遅くなりました。レストランは昨日の朝見学に行ったスィルケジ駅内にある、その名も「オリエント・エクスプレス」。アガサ・クリスティの写真なども飾ってあり、なかなかレトロな雰囲気だ。料理を運んで来るワゴンがオリエント急行の格好をしているのには、まいった。そこまでするか~。


DSC00539.jpg
   
 まずはやっぱりビール。それも今日はしっかり冷えた生ビールだ。あ~あ、美味い。イスラム教の国で昼からビールが飲める幸せ。「TUBORC」という銘柄はデンマーク製。輸入してまで飲むんだね。

DSC00541.jpg DSC00542.jpg


DSC00543.jpg DSC00544.jpg

 スープに野菜サラダを肴にビールをおかわり。さあ、メインは茄子のトマト煮、ご飯添え。あとはデザートのケーキとコーヒー。えっ、これで終わり。ちょっと物足りないな~。店の名前は急行でも、料理ははしょらないで各駅停車でお願いしま~す。

DSC00548.jpg  

 午後3時、金角湾を挟んで対岸の新市街側にあるガラタ塔に向かう。ガラタ塔は新市街のランドマークともなっている高さ67mの塔。もともとは灯台だったらしいが、14世紀にこの辺りを支配していたジェノヴァ人がビザンツ帝国への監視塔として使っていたらしい。バスは入れないので、麓から歩いて塔に向かう。ビールを飲んでいるので、坂道が辛い。ふと足下を見る


と鉄製の鈎が並んでいる。一方通行逆行防止装置だそうだ。なるほど、坂の上から来た車が鉄の鈎を踏むと、鈎が下に下がって通過出来る。しかし、下から来た車は鈎がタイヤに刺さって前に行けない。有無を言わさず、一方通行を守らせようというのだが、トルコは凄いね。ここまでしないと、駄目なんかな。エレベーターで展望台まで上がるが、料金は13リラ(715円)。


DSC00555 新
 
 展望台は大勢の人で大混雑。一方通行なのだが、眺めのいい所を狙って逆行する奴がいる。誰だ。俺だ。すいませ~ん。いや~、何ともいい眺めですね~。


DSC00552.jpg 

 旧市街のアヤソフィア、ブルーモスク、スレイマン・モスクが一望に出来ます。さらにボスフォラス海峡から新市街まで。真っ青な空にイスタンブールの町が映えます。ただ、風が強いのと、眩しすぎて、ファインダー覗いても良く見えない。適当にシャッターを切ります。


DSC00565 新   

 いよいよ、ボスフォラス・クルーズかと思ったら、時間の都合でもう1箇所行くみたいです。エジプシャン・バザールの前を通り、混雑する商店街を抜けて、どこへ行くのかと思ったら、何とリュステム・パシャ・ジャーミィです。これで、もう4回目だよ。来るなら来るって、先に言ってよ。そしたら苦労を重ねて来る必要なかったじゃん。とは言っても、シネムさんには一言も言ってなかったし、時間の都合で急に見学を決めたのかも知れないし、インシャラー(神の御心のままに)です。今朝充分にタイ
ルの美しさを堪能したので、静かに祈る信者さんの後ろで、僕もシナンへの祈りを捧げた。(つづく)


 DSC00568.jpg  DSC00567.jpg

スポンサーサイト



【 2013/10/31 06:46 】

トルコ・ウズベキスタン  | コメント(0)  | トラックバック(0)  |
<< イスタンブール2日目 その2 | ホーム | イスタンブール2日目 その4 >>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム |