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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴ってまいりましたが、これからしばらくは世界史のミラクルワールドをお届けします。

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ブッダの弟子たち その19



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ウッパラヴァンナー(蓮華色比丘尼【れんげしきびくに】) その2

beautiful_indian_brides_005.jpg 

 今回もこのインド美人をウッパラヴァンナーだと思って話を聞いてね。ウッパラヴァンナーについて伝わるもう一つのお話なんだけど、超美人であったことや名前の由来は同じ。

 ウッパラヴァンナーはコーサラ国の都シュラヴァスティーの長者の娘に生まれた。なんせ超美人だったんで、年頃になると、国中の王や長者の息子たちがやって来て彼女にプロポーズした。こっちを立てればあっちが立たず、あっちを立てればこっちが立たずで、お父さん困ってしまった。随分悩んだあげく、お父さんは彼女を出家させてその場を切り抜けることにした。

 というわけでブッダの弟子となったウッパラヴァンナーは間もなく覚りを開き、神通力をそなえたアルハットとなった。アルハットは漢訳では阿羅漢【あらかん】。十六羅漢とか、五百羅漢って聞いた事あると思うけど、自分の欲望をコントロールできるようになった修行者で、人々の尊敬や施しを受けるにふさわしい人のことだ。アルハットとなったウッパラヴァンナーはシュラヴァスティーの南方にあるアンダヴァナ(「暗い森」の意味)という森に住んだ。そこはその名の通り深い森で、尼僧が住むことは禁じられていたんだけど、彼女はそこに草庵を建て、そこからシュラヴァスティーの町に出て托鉢しては戻って来るという生活をしていた。

 
ウッパラヴァンナーにはアーナンダという名の従兄弟がいて、彼女が出家する前、彼女に熱烈な恋心を抱いていたんだけど、こいつがストーカーになってしまう。アーナンダって、もちろんブッダに最期まで付き従ったアーナンダじゃないよ。ストーカーのアーナンダはウッパラヴァンナーが森の中に一人で住んでいるのを知ると、その森に出かけ、彼女が托鉢に出かけた間に草庵に忍び込んでベッドの下に隠れて待った。やがてウッパラヴァンナーが帰って来て草庵に入ったんだけど、明るいところから室内に入ったもんだから、暗くてよく見えず、アーナンダが隠れていることに気がつかなかった。アーナンダは床に腰をおろしたウッパラヴァンナーを襲い、必死に抵抗する彼女を押さえつけ、ついに思いを遂げた。こらっ、この助平が。地獄に堕ちろ!

 
彼女はこのことを包み隠さず修行者たちの前で告白した。ブッダは「悪行には必ず相応の報いがある」という教えを説いたが、後に修行者たちの間では、むしろ、その時ウッパラヴァンナーがどのように感じたかが話題になった。
「煩悩を除いて覚りを開いた人間だって情欲がないはずがない。ウッパラヴァンナーも乱暴された時に、快感がなかったはずないじゃん。彼女もコーラーパ(空洞のある木)や蟻塚ではなく、生身【なまみ】を持つ人間なんだから」
 修行者たちのこのような言葉を聞いて、ブッダは言った。
「煩悩を除いて覚りを開いた者は愛欲にふけることもないし、情欲を満足させることもない。蓮の葉に落ちた水滴がそこに留まっていないで転げ落ちるように、愛欲も情欲の満足も覚りを開いた人の心に留まり残ってはいない」

 このように説いてから、ブッダはコーサラ国のパセーナディ王を呼び、
「この王国ではたくさんの尼僧がいて修行しているが、森の中に住むのは危険が多すぎる。そこで尼僧が森の中に住むことを禁止し、彼女らのために王城内にある園林を開放して欲しい」と頼んだ。パセーナディ王はブッダの申し出を喜んで了承し、この時以来、尼僧たちは町中に留まって修行するようになったそうだ。

 ところで、このウッパラヴァンナーって、前にも一度ちらっと出て来てるんだけど覚えてる?そうデーヴァダッタのところで出て来たよね。デーヴァダッタがブッダを殺そうとしていたところをとがめたのがウッパラヴァンナーだった。可哀想に、彼女はデーヴァダッタに殴り殺されて悲惨な最期を迎えたんだったよね。性暴力反対、暴力反対!(つづく)

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テーマ:仏教・佛教 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2014/09/15 12:08 】

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