なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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最上の富
〔問い〕
この世において人間の最上の富は何ですか?いかなる善行が安らぎをもたらすのですか?そもそも、もろもろの味の中でより美味なものは何ですか?どのように生きるのが最上の生活であるというのですか?
〔ブッダ〕
この世では信仰こそが人間の最上の富である。正しく公正な態度をとるならば、安らぎがもたらされる。実にもろもろの味の中でより美味なものは真実である。智慧によって生きることが最上の生活である。
『スッタニパータ』181・182
ブッダのいう信仰とは何なのか?20年前に地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教や今世界を騒がせているイスラム国の残虐な行動を見ると、若い人には信仰というものは怖いという感覚があるかも知れない。しかし、ブッダのいう信仰は説かれた教えを無批判に受け入れることでもなければ、その教えにひたすら盲従することでもない。
ブッダは信仰をあくまでも人の生き方としてとらえている。間違った生き方に陥らないこと、真実から外れないこと、愚かさに負けてしまわないこと。それこそが、ブッダのいう信仰であり、言い換えれば人格を向上させていくことである。
偶然に出合った信仰がその人の生き様、人生を大きく変えてしまうことがある。僕の尊敬する人の一人に宮沢賢治がいるが、彼は18歳の時に法華経に出合い感銘を受け、法華経の精神に基づいて「人のために尽くす」ことを信条に37年の短い生涯を駆け抜けた。それは法華経に説かれた「地涌【じゆ】の菩薩」の生き方そのものであった。
最近、法華経に説かれた通りの生き方をしている女性に出会った。落語家で天台宗の僧侶でもある露の団姫【まるこ】さんだ。彼女は15歳の時に仏教に出合い、特に法華経に説かれる人生を肯定する生き方に惹かれたという。高校卒業後、落語家としての道を歩む一方、法華経の教えを弘めるためとうとう尼さんになってしまった。まだ28歳の女の子がである。寺に生まれ、いちおう法華経の勉強をし、頭で法華経のすばらしさは分かっていても、なまぐさ坊主の僕などにはとうてい法華経的生き方は出来ない。僕は団姫さんを「平成の女・宮沢賢治」とかってに呼ばせてもらっている。
彼女のことを知って3年。4月11日・12日、僕のお寺の法要にあわせて団姫さんに落語を披露してもらい、参加のみなさんに大変好評だった。彼女の夢は苦しむ人がいつでも駆け込むことができる「駆け込み寺」を建てることだ。そこへ行けば温かいご飯があり、暖かい布団があり、落語が聞ける。そうやって少しでも自殺者を減らしたいという。28歳の女の子がいうことではない。頭のさがる思いで、僅かながらお手伝いさせていただいた。
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