なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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8月6日(火)
ポイカロン広場の建築群を見学したあと、タキへ。タキは大通りの交差点を丸屋根で覆ったバザール。外から見るとたこ焼き器をひっくりかえしたような建物だ。交差点なら誰しもが通らなければならないので、商店にならぶ品物を必ず目にすることになり、売れる確立があがる。うまいことを考えたものだ。昔は宝石商市場、帽子市場、両替商など、扱う商品によって分かれていたようだが、現在はいろんな土産物屋が軒を連ねている。 トイレに入ったら、500スム(25円)とられた。
最初からお土産に買う予定にしていたコウノトリのハサミ屋さんへ。コウノトリはブハラで一番好まれている鳥で、ブハラのシンボルでもある。コウノトリは幸運、豊作をもたらす鳥で、家の屋根にコウノトリが巣をつくったら、その家は幸せになると信じられている。このあとで行ったアブドゥールアジズ・ハン・メドレセのミナレットの上にもコウノトリの巣があった。
コウノトリのハサミには普通のと、金属も切れる優れものと2種類ある。店の兄ちゃんが、自慢げに金属を切ってみせる。優れものは1個22ドル。おまけしろと言ったら、20ドルにすると言う。もっとまけろと言っても、なかなか首を縦にふらない。こうなったら、値切るときの常套手段。ハサミ欲しい人、と希望者をつのる。4本、5本、2本……、次々に手があがって、合計20本。さあ、これでいくらにする、と迫って、結局1本17.5ドルでゲットした。うちの奥さんは4本買った。
つぎは、ウルグ・ベク・メドレセ(写真の左)とアブドゥールアジズ・ハン・メドレセ(写真の右)の神学校2箇所。ウルグ・ベクはティムールの第4子シャー=ルフの子で、ティムール朝第4代君主(在位1447~49年)。世界史では早慶クラスの大学でしか出題されないマイナーな人物。学芸を愛好し、サマルカンドに天文台を建設するなど名君であったが、内乱のため暗殺される。そのウルグ・ベクが1418年に建設したメドレセは、中央アジア最古の神学校。彼が天文学者であったことから、星をイメージしたタイルが使われている。その向かいにあるアブドゥールアジズ・ハン・メドレセはそれから200年以上も後の17世紀に建てられた神学校で、赤色のタイルも加わり、非常にカラフルだ。
街中を歩いていて気づいたのだが、日本ではガス管や水道管は地下に潜っているが、ウズベキスタンでは外付けになっており、時々道路をまたいで空中で向かいの家とつながっている。ウズベキスタンは地震もあるので、これ危なくないんかなと、人ごとながら心配になってしまう。
あと、出会う人出会う人に金歯の多いこと。メロン売りのおじさんが僕たちの方を見て、ニッて笑ったんだけど、獅子頭みたいに上の歯も下の歯も全部金歯。僕たちの子供の頃は日本人も金歯を入れた人が多かったけど、全部金歯というのはあまり記憶にない。ウズベキスタンの人は、全財産を金歯につぎ込んでるんかな。亡くなった時、金歯はどうするんだろう?日本だったら火葬だから、骨揚げの時にいっしょに金をひらえばいいけど、イスラーム教は土葬だからな。ひょっとしたら、ご遺体から金歯抜いたりして。まあ、どうでもいいや。
ナン屋さんがあったので、おやつタイム。店先にできたてのナンが架けられており、営業中だとわかるようになっている。中を覗くと、おっさんが一生懸命にパン生地をこねている。それを子供が手伝っているんだけど、日本じゃもう見かけなくなってしまった光景だ。でも、今日は火曜日だけど、学校は?夏休みかな。焼きたてのナンは、ナンと言っても美味い。ナンてね。
お腹も満足したところで、こんどはティムと呼ばれるバザールで、ウズベキスタンの伝統的な刺繍であるスザナをみせてもらう。イスタンブールの絨緞屋の時と同じく、店員さんが所狭しとスザナを並べていく。こんどは男は関係なし。女性陣の長い交渉タイムが始まった。することがないので、周りをぶらぶらしていたら、可愛い女の子が絨緞を織っていた。今時の子だね、ヘッドホンで音楽聞きながら織っている。あちこちまわって戻って来たけど、まだ交渉が終わっていない。うちの奥さんはというと、買いたいんだけど、買っても置くところがないと悩んでいた。結局、ここでは買わなかったんだけど、買わずにおれないのが女です。(つづく)
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