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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴ってまいりましたが、これからしばらくは世界史のミラクルワールドをお届けします。

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祈りと混沌の世界-ベナレス①

2月24日(水)

深い河

 午前5時30分、ホテルを出てガンジス川のマニカルニカー・ガートに向かう。40代以上の方ならご存じだと思うけど、画像は平成7年に公開された遠藤周作原作の『深い河』。秋吉久美子がここベナレスで沐浴するシーンが話題になった。それから沐浴する日本人の若者が増えたんだけど、ヒンドゥー教を信じてもいない奴が沐浴してどうする、アホか。

 その上、聖なる川ではあるが、死体は流れるし、生活排水や工業廃水も流れ込んで来て、大腸菌うようよの世界でも有数の超汚い川なんだ。 ガンジス川両岸の都市では毎日30億リットルの汚水が発生し、12億リットルが未処理のまま流れ込んでいるそうだ。モディ首相は2014年5月の就任時に、ガンジス川の浄化を約束していた。インド政府は河畔にトイレ数千基を設置し、川が「公共下水道」となっている現状を打開する計画で、日本政府もこれに協力する。

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 バスを降りて、ガートまで700メートルを歩く。ベナレスの町中はまだ真っ暗。みんな迷子になると大変なので、ラケシュ君のあとを追って足早に歩くので、写真撮影が大変。ファインダーを覗いて撮影に夢中になっていると、すぐにみんなを見失ってしまう。

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 おっとっと、牛にぶつかりそうになる。インドの町中には野良牛があふれていて、こいつらが大量の糞を垂れる。ちょっと油断すると、これを踏みつけて嫌な思いをしなければならない。特に暗いベナレスの町中を歩く時は要注意だ。でも、足下ばかりに注意を払って下を向いて歩いていると、今度は牛にぶつかり、モ~大変。

 町中に溢れる野良牛は住民にとっては邪魔な奴だ。時には八百屋の売り物をしっけいして食べたりもする。そんな時は棒でぶたれたりもするが、本当は叩いたりしちゃいけない。なぜなら牛は神聖な動物だからだ。


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 これはこの前も使った画像だけど、右がヒンドゥー教の3大神の中で最も信仰を集めるシヴァ神。破壊神にして、なおかつブラフマー神の創造神としての役割をも担う神だ。そのシヴァ神が乗っているのがナンディという牛。だから牛も神聖な神であり、大切にしなければならず、殺したりすることはどんでもない。というわけで、インドは野良牛天国になっている。

 
ちなみに、シヴァ神の頭から噴水のようにあがっているのがガンジス川。ガンジス川はサンスクリット語でガンガー。 シヴァ神は天界から地上へ落下するガンガーの奔流を豊かな髪で受け止めて、ヒマラヤ山中に注いでいるそうだ。ガンガーは漢訳仏典では恒河【ごうが】と表記し、恒河沙【ごうがしゃ】といえばガンジス川の砂のことで、10の52乗。インド人の単位はスケールが大きい。

 聖なる山ヒマラヤに流れを発したガンガーは東に流れてベンガル湾に注ぐのだが、唯一このベナレスで北上(北流)する。北に向かうということはヒマラヤに向かって流れることだから、ガンガーが天に昇っていくイメージと重なり、ベナレスがヒンドゥー教最大の聖地とされる。だから、多くのヒンドゥー教徒はここベナレスで死ぬことを望む。ここで亡くなり遺灰がガンガーに流されれば、輪廻からの解脱を得られると信じているからだ。

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インド風コンビニ?


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 数珠売りが近づいてくる。「ジェンブデ、2シェンエ~ン」。「ナヒン チャヒエ(要らないよ)」。「ジェンブデ、 シェンエー~ン」。「ナヒン チャヒエ」。「ジェンブデ…」。五月蠅い、あっち行け。

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 道ばたで売っているニーム。ニームはアーユルヴェーダでは基本ともいえる大人気のハーブで、”奇跡の木”という別名もあるほど。ニームの枝には抗菌作用があることから、インド人はこれで歯を磨く。棒で歯を磨く?この棒の端を葉で噛んでブラシ状にして、それで歯を磨くんだけど、僕は歯周病だから噛むことすら出来ない。

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 数珠売りのおっさん、仲間を連れて来た。何回来ても買わないよ。

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 10分ほど歩いてやっとガートに着いた。さあ~、船に乗るぞ~。(つづく)



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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

【 2016/05/28 17:18 】

海外旅行  | コメント(1)  | トラックバック(0)  |
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コメント

--- こんにちは ---

私も、ガンジス河に行きました。
そのときも、沐浴している日本人はたくさんいましたね。

仏教徒なのに教会で結婚する日本人の宗教観ならでは、ですかね。笑。

私も宗教や世界史に興味があります。
良かったら、ご覧ください。

「インド・カテゴリー」の目次 ③http://yukashikisekai.com/?p=2145
ここんとうざい  *  URL[編集] 【 2016/06/06 11:55 】

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