なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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8月6日(火)
スザナのお買い物をすませ、ラビハウズに向かう。その途中にマゴキ・アッタリ・モスク。マゴキとは“穴の中”という意味で、土砂に埋もれていたのを1936年にロシアの学者が掘り出したそうだ。このモスクの壁面は3層に分かれており、一番下の層が仏教寺院、真ん中がゾロアスター教寺院、一番上がモスクで、何度も破壊されては再建されたそうだ。
有名なラビハウズ。ハウズは池のこと。NHKの放送でやってたの見たことあるし、少し期待してたんだけど、思ったより小さくて、500坪くらい。こんな池だったら、日本中どこにでもある、と思ったんだけど。ちょっと待てよ。ここ乾燥地帯だよね。われわれの感覚で考えてはいけないんだ。砂漠を旅してきた旅人にとって、この池と周りの木陰はそれこそ天国だったんだ。今でも池の周りにはチャイハナがあって、社交場になっている。ただ、残念なことに、キャラバン隊の駱駝の像が池のほとりに建てられていた。こんなもの要らないよ。
次は1622年にブハラ=ハン国の大臣ナディール・ディヴァンベキが建てたナディール・ディヴァンベキ・メドレセ。それにしても、ウズベキスタンはやたらにメドレセがあり、これで4つ目。この国の人はよっぽどお勉強が好きなんだろうね。
ところで、このメドレセとっても珍しい建物なんだが、僕に世界史を習った生徒だったら分かるよね。そう、偶像崇拝を禁止しているイスラーム教だから、動物とか人を描いてはいけない。だから植物やアラビア文字を図案化したアラベスクという模様が使われるのだが、このメドレセの門には鳥と人間の顔が描かれている。2羽の鳳凰が白い鹿をつかんで、太陽に向かって飛んでおり、太陽の真ん中には顔が描かれている。なんで、こんなことになったかというと、大臣がキャラバンサライとして建て始めたんだけど、ハンが見て「素晴らしいメドレセ」と賞賛したため、ハンの怒りをかうのを恐れて急遽メドレセにしたという。本当かな?後世に残るメドレセを造りたかったハンが、大臣に責任を押しつけたんじゃないのかな。
疲れて休んでいると、子供達が近づいてきた。絵はがきを買えと言う。「ケレク ヨク」と言ったら、あっさり向こうへ行った。外国を訪れるとき絶対に必要な言葉は、土産物屋を追い払う言葉=「要らない」。ヒンドゥー語だったら「ナヒーン チャヒエ」、中国だったら「不要(プーヨー)」。土産物屋でない子供も集まってきて、国際親善タイム。
バスに乗って少し離れたチョル・ミナルへ。チョル・ミナルとは4本のミナレットという意味で、見た目そのまんまの名前。ミナレットの上部がドームになっているのは珍しい。真っ青な空だったら、ドームの青タイルが映えたんだろうけど、残念。写真撮影を終えて、土産物屋に入ってみるとソ連時代の将校の立派な帽子がある。値段は5,000円くらい。世界史の教材に買って帰ろうとしたら、ザファール君が「骨董品だから政府の証明書がないと国外には持ち出せない」という。骨董品って言うけど、ソ連が崩壊してまだ20年くらいしか経ってないじゃないか。こっそり持って帰ることも出来るしと思ったが、まずいタイルがある。今まで飛行機に乗る時2回ともスーツケースを開けさせられている。きっと空港で開けさせられて帽子が見つかり、証明書がないから没収、となるんだろうな。仕方ない諦めるしかない。がっかり。がっかりした途端にお腹がすいた。お昼ごはんにしましょ。(つづく)
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