なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴ってまいりましたが、定年退職した途端に喉頭蓋炎で入院。しばらくはその闘病記を綴っていきます。

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スジャータ・ホテル-ブッダガヤ②

2月24日(水)

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 午後6時、ホテルに到着。今晩泊まるお宿はスジャータ・ホテル。2回目のインドからず~っとお世話になっているホテルだ。真ん中にお立ちになっているのが社長のプラサドさん。

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 部屋はまずまず小綺麗。

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 プラサド社長は日本人の気持ちをよく理解している人で、このホテルには日本式の浴場がある。暖簾があって、提灯に男湯、女湯なんて憎いね。

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 夕食は7時30分からなので、ゆっくり湯船につかって疲れを取りたいところだが、そんな余裕はない。


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 何故かって?学校の授業をさぼって来てるんで、生徒達にお土産買って来るって、約束した。生徒さんは80人。日本で予めネットで探して見つけたのがガネーシャのキーホルダー。ガネーシャは学問の神様でもあるんで、生徒にはぴったり。値段も日本で400円程なので、現地インドでは200円程度だろうから、しめて16,000円。

 ちょっと予算オーバーだけど、まあいいか、というわけで、インドについてから探すけど、見つからない。昨日泊まったホテルの売店で、インドの神さまのマグネットが100ルピーであった。これでもいいかなと思い、買おうとした50枚しかない。諦めた。

 で、お昼にホテルに着いた時に社長にガネーシャのキーホルダー80個、予算は1個100ルピーで頼んでおいた。ところが社長が探して来たのが、可愛らしい像さんのキーホルダー。値段を聞いてびっくり。1個500円だって。それじゃ4万円もかかっちゃう。安くしてくれと入ったら、仕入れ値が450円だから無理と言われて、キャンセル。

 そんな訳で、今日中に何とかしないといけない。なんせ明日からもっと田舎になるから、いいお土産が買える可能性が低くなる。早々にシャワーを済ませて、一人町へ出た。

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 マハー・ボディ寺院までの道筋にある屋台の土産物屋を物色して、やっとのことで見つけたのがブッダのメダル。裏には大精堂が刻まれている。チェーンは付いてないけど、財布にでも入れて学業お守りにしてもらえばいいや。値段を聞いたら1袋1ダース入っていて、500ルピー。1個80円くらいだ。それから値段交渉に入る。あまり時間がない上に、日本語が通じない。メモと電卓で交渉。

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 その結果、9ダース6,000円でゲットした。1個57円。ラッキー、随分と安あがった。

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 午後7時30分からの夕食に何とか間に合った。今日のメニューはタンドリーチキンに卵カレーとキーマカレー。卵カレーなんて日本にはない。このホテルの部屋は普通だけど、料理は美味い。

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 ビールのおつまみにはマサラ・ピーナッツ。(ちょっとピンぼけ)

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 飲み物はいつものキング・フィッシャーにウィスキー、ラム酒に焼酎、梅酒まである。それにしても呑兵衛のグループだね。

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  お腹もふくれ、お酒もいっぱい飲んで満足したところでお買い物。まず、奥さんのお買い物に付き合って、値切り交渉。相手はサンジャイ・クマール君。日本語が堪能な青年で、このホテルに泊まった時の買い物交渉は彼が相手になる。奥さんの職場の皆さんへのお土産に象さんの絵を選んだんだけど、酔っぱらっての交渉だから、果たして安く買えたのかどうか怪しいもんだ。

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 サンジャイ君とは帰国後にFacebookで偶然見つけて友達になったんだけど、えらい商売熱心でなんだかんだと画像を送ってくる。ちょっと興味を引かれたのが、初転法輪仏。でも、日本の港までの運賃も入れて70万円はちょっと手を出しにくい。サンジャイ君はお金はいつでもいいですよ、と言うが、そうはいかない。それにしても、日本語の質問の日本語で返ってくるんだけど、サンジャイ君は日本語の読み書きも出来るのか?

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 ところで、スジャータ・ホテルにあの池上彰がブッダガヤの取材で泊まったそうだ。Wエンジンのチャンカワイや宮澤エマも一緒だったようだ。写真はサンジャイ君のFBから拝借。どうせなら宮澤エマちゃんと記念写真撮れば良かったのにね。撮影のようすはテレビ朝日で8月13日に「池上彰のニュースそうだったのか!!!実は知らない宗教のこと」で放送されたが、ブッダガヤまで来ていながら流れた映像はほんの数分。わざわざご本人が現地まで来る必要あったんかね。

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 もう一人僕の買い物の交渉相手になるのが、ラフル・アグラワール君。プラサド社長の兄貴の息子さんで、京都外国語大学を出て、左京区の田中下柳町でマーヤという名前のインドレストランのオーナーも努めている。4月にいよいよ結婚するそうで、旅費を出すから披露宴に来てくれと言われたけど、「2月から3月にかけて10日間も学校休んでるんで、無理だよ」と返事しておいた。

 ところが、4月5日にビハール州政府が禁酒令を施行した。飲酒が家庭内暴力(DV)を増加させ、女性被害の温床になっているとの理由からだそうだ。したがってラルフ君の披露宴にはアルコールはいっさい出されず、しょむない披露宴になったようで、行かなくて良かった。アルコールの無い披露宴なんて、クリープを入れないコーヒーみたいなもんだ(ちょっと古いか)。

 ところで、禁酒はホテルに宿泊している外国人にも適用されるそうで、酒なくて生きてゆけない我々がビハール州に来るのもこれが最後になるかも知れんな~。

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 部屋に帰ろうとしたら社長さんがお呼びだとラケーシュ君が言って来た。何事かと社長の部屋に行ったら、おもむろに鍵の掛かった引き出しから取り出して来たのが沈香。超最高級の沈香だそうで、1g3,000円。「えっ、そんな高いの、要らないよ」と言ったら、社長のねちねちとした話が始まった。

 「どうせ片町に飲みに行ったら一晩で1万も2万も使うでしょ。飲んでおしまい、何も残らない。そんなくらいだったら、この沈香を買っておけば宝もんだよ」「でもお香は焚けば、煙になって消えちゃうよ」

 「社長のホテルは今日も超満員。儲かって笑いが止まらんでしょ。僕から金儲けしなくても」「今はシーズンだからね。1年のうち4カ月だけ。1年の3分の2は閑古鳥が鳴いてるよ。なにしろ私には100人の社員の家族を食べさせていかんならん責任があるからね」

 とにかく、ああ言えば、こう言う。日本人の気持ちをよく知っているから、痛いところをちくちくと突いてくる。ガネーシャのキーホルダーを探してもらった弱みもあって、結局13gを20,000円で買った、いや、買わされた。

 7月のお葬式で使ってみたけど、そんなに香り良くなかった。騙されたんかな~。いや~、そんな悪い人間じゃなかろう。いや~、でも普通の沈香みたいだしな~。いや~、いや~、どっちかな~。(つづく)

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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

【 2016/09/04 17:28 】

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