なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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2月27日(土)
午後1時過ぎ、クシナガラのホテルに到着。いよいよ涅槃仏を参拝に行くんだけど、お腹が空き過ぎてしまって、このままじゃ僕が涅槃に入ってしまうので、取り敢えず昼飯。
「さあ、ボーイさんよ。わたしにビールをもって来てくれ。わたしは、のどが渇いている。わたしは飲みたいのだ。」
こう言われたボーイさんは「たった今、冷蔵庫に入れたばかりで、ぬるくてとても飲めません」と答えたのだが、僕は再三にわたりビールが飲みたいと要求する。まるで駄々っ子のようだ。(おまえはブッダか。え~い、五月蠅い。ほっとけ)
料理はすべてバナナの葉の上にボーイさんが置いて行く。全員が料理が運ばれてくる前に除菌用ウェットティッシュでバナナの葉を消毒。案の定、ティッシュは真っ黒けに。
まず運ばれて来たのがチキンとワンタンのスープ。
インド風天ぷら。
日本風の唐揚げにタンドリーチキン。インドに来て一番お腹の調子がいい上に、ビールのつまみにもってこいの料理が続き、ビールの進むこと進むこと。
締めくくりは乳粥。ごちそうさまでした。美味しかったで~す。
食事を済ませた後、午後3時20分涅槃堂に到着。現地の子供達が正座をし、僕たちに向かって合掌して迎えてくれた。
♫ ブッダン・サラナン・ガッチャーミ ♬
♫ ダンマン・サラナン・ガッチャーミ ♬
♫ サンガン・サラナン・ガッチャーミ ♬
歌っているのはパーリ語の三帰依文。意味は私は仏陀に帰依いたします。私は法(真理)に帰依いたします。私は僧(聖者の僧団)に帰依いたします。僕たちも法要の際には必ず唱える。もちろんパーリ語じゃなく、漢文の声明【しょうみょう】でね。
子供達が三帰依文を唱えている目的は明白。こうやって座っていれば、たまには、「まあ、感心な子ね」って、お金を恵んでくれる人がいるんだね。今日は土曜日だし、ちょっとお小遣い稼いで来ようぜって訳だ。
以前はこんな子供はいなかったんだけど、恐らくタイやミャンマーなど上座部仏教系の団体参拝が増えたからだろう。いつの間にか覚えちゃったんだね。「ナンミョウホウレンゲーキョウ」って唱えたら10ルピーあげるよ、って言ったけど、通じなかった。
クシナガラのウパヴァッタナに到着したブッダは、アーナンダにこう言った。
「さあ、アーナンダよ。わたしのために、二本並んだサーラ樹の間に、頭を北に向けて床を用意してくて。アーナンダよ、私は疲れた。横になりたい」と。
ブッダはアーナンダの用意した床に、右脇を下にして、右足の上に左足を重ね、衰弱した身体を横たえた。
午後1時過ぎ、クシナガラのホテルに到着。いよいよ涅槃仏を参拝に行くんだけど、お腹が空き過ぎてしまって、このままじゃ僕が涅槃に入ってしまうので、取り敢えず昼飯。
「さあ、ボーイさんよ。わたしにビールをもって来てくれ。わたしは、のどが渇いている。わたしは飲みたいのだ。」
こう言われたボーイさんは「たった今、冷蔵庫に入れたばかりで、ぬるくてとても飲めません」と答えたのだが、僕は再三にわたりビールが飲みたいと要求する。まるで駄々っ子のようだ。(おまえはブッダか。え~い、五月蠅い。ほっとけ)
で、ボーイさんが持って来てくれたのが、今回初登場のキングフィッシャー・ストロング500ml缶。
グビィ、グビィ。冷たいビールが喉から胃に流れ込んでいくのが分かる。なんと美味い、末期の水。いや、間違い。甘露の水。
グビィ、グビィ。冷たいビールが喉から胃に流れ込んでいくのが分かる。なんと美味い、末期の水。いや、間違い。甘露の水。
料理はすべてバナナの葉の上にボーイさんが置いて行く。全員が料理が運ばれてくる前に除菌用ウェットティッシュでバナナの葉を消毒。案の定、ティッシュは真っ黒けに。
まず運ばれて来たのがチキンとワンタンのスープ。
インド風天ぷら。
日本風の唐揚げにタンドリーチキン。インドに来て一番お腹の調子がいい上に、ビールのつまみにもってこいの料理が続き、ビールの進むこと進むこと。
ほうれん草とチキンのカレーとカリフラワーのカレーにナン。
締めくくりは乳粥。ごちそうさまでした。美味しかったで~す。
食事を済ませた後、午後3時20分涅槃堂に到着。現地の子供達が正座をし、僕たちに向かって合掌して迎えてくれた。
♫ ブッダン・サラナン・ガッチャーミ ♬
♫ ダンマン・サラナン・ガッチャーミ ♬
♫ サンガン・サラナン・ガッチャーミ ♬
歌っているのはパーリ語の三帰依文。意味は私は仏陀に帰依いたします。私は法(真理)に帰依いたします。私は僧(聖者の僧団)に帰依いたします。僕たちも法要の際には必ず唱える。もちろんパーリ語じゃなく、漢文の声明【しょうみょう】でね。
子供達が三帰依文を唱えている目的は明白。こうやって座っていれば、たまには、「まあ、感心な子ね」って、お金を恵んでくれる人がいるんだね。今日は土曜日だし、ちょっとお小遣い稼いで来ようぜって訳だ。
以前はこんな子供はいなかったんだけど、恐らくタイやミャンマーなど上座部仏教系の団体参拝が増えたからだろう。いつの間にか覚えちゃったんだね。「ナンミョウホウレンゲーキョウ」って唱えたら10ルピーあげるよ、って言ったけど、通じなかった。
中学生の修学旅行かな?でも、制服の子とそうじゃない子が混じってるし、制服の違う子もいる。それに、制服の子だけが首から「吊り下げ名札」をつけてる。これってどういう集団?
やっと、涅槃堂が見えてきた。涅槃堂は1956年ブッダ生誕2500年記念としてミャンマー僧によって建立されたそうだ。
今日は土曜日だから人出が多くて、入り口は大変な行列。中に入るまでに10分以上かかりそうなんで、この時間を利用してブッダの最後のようすをお話ししよう。
クシナガラのウパヴァッタナに到着したブッダは、アーナンダにこう言った。
「さあ、アーナンダよ。わたしのために、二本並んだサーラ樹の間に、頭を北に向けて床を用意してくて。アーナンダよ、私は疲れた。横になりたい」と。
ブッダはアーナンダの用意した床に、右脇を下にして、右足の上に左足を重ね、衰弱した身体を横たえた。
涅槃堂の両側に立ってるのがサーラ樹。サーラ樹が2本並んでるんで沙羅双樹【さらそじゅう】なんだけど、古典の時間に習った『平家物語』の冒頭部分「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」で有名だよね。
日本で沙羅の木と言ってるのはナツツバキのこと。インドのサーラ樹はフタバガキ科の熱帯樹で、高さ30メートルを超す大木になり、春に白い花を咲かせる。
ブッダが横たわった時、サーラ樹は突然花が咲きだして満開になり、ブッダを供養するためにブッダの身体に降り注いだそうだ。
やっと、順番が回ってきた。さあ、中に入ろう。(つづく)
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