なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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8月6日(火)
バザールの手前にチャシュマ・アイヨブがある。チャシュマは〝泉〟、アイヨブは旧約聖書に出てくる預言者ヨブのことで、〝ヨブの泉〟という意味である。人々が水不足で苦しんでいる時に、ヨブがここで杖を叩いたら、泉がこんこんと湧き出たそうだ。イスラーム教なのになんで旧約聖書のヨブが関係あるんだ、とお思いの方もおられると思うが、実はイスラーム教はキリスト教のアラブ版(イスラーム教徒には内緒にしておいて下さい。きっと殺されちゃいます)。キリスト教の神とイスラーム教の神アッラーは同じもの。ムハンマドはモーセもイエスもその他の預言者も認めており、自分が最大にして最後の預言者であるとおっしゃった。だから二つの宗教は根っこが同じで、兄弟みたいな宗教なんだ。だからこそ、キリスト教からみたら「俺たちのものをパクったな」という訳で、憎くてしようがない。だから1300年にもわたって喧嘩している。
チャシュマ・アイヨブの中には今でも泉が湧き出ているそうだが、中には入らなかった。ビニール袋を持ったウズベクのおじいさんが、よたよたと歩いている。な~んか、いいなあ。
午後4時50分、デフコン・バザールへ。デフコンはソ連時代の集団農場コルホーズの意味らしい。海外を旅していて一番面白いのがバザール。その国の人々の生活や習慣がよく分かるし、なんといっても活気にあふれていて、こっちも元気が出てくる。ウズベキスタンは野菜や果物が豊富だ。ジャガイモ、タマネギ、トマト、ズッキーニ、キャベツ、人参、スイカ。色とりどりの野菜類がところ狭しと並べられており、威勢のいい売り声が場内にこだまする。もちろんナンも売っている。同じイスラーム教の国でもパキスタンではバザールも男だらけで、女の人は全くと言っていいほど見かけなかったのに、この国では大半は女の人で、おばあちゃんの姿も見られる。ウズベキスタンは肝っ玉母さんの国のようだ。
バザールを楽しんだあと、バラハウズ・モスクへ。ブハラ・ハン国のハン専用のモスクで、アルク城の前にある。祝いの日、ハンはアルク城からこのモスクまで絨毯を敷かせ、「歩くじょう」と言って歩いてきたそうだ(笑)。前面には彫刻されたクルミの柱が20本並んでいて、他のモスクとはちょっと趣が違う。
時間は午後5時40分。礼拝を呼びかけるアザーンの声があたりに響く。礼拝の時間だ。一人二人と人々がモスクに集まってくる。昔はハン専用のモスクだったが、現在は一般市民に開放されているようだ。
次はお隣のアルク城。ブハラ・ハン国が1920年にソ連に攻略されて滅亡するまで、ブハラ・ハンの居城だった城だ。13世紀にはチンギス=ハンの攻撃により城は破壊され、住民のほとんどが虐殺されている。ブハラで一番多くの流血を見てきた城でもある。城壁に登ればブハラの町が一望できるそうだが、時間がなくて登れなかった。
午後6時20分、バスでホテルに戻った。 晩ご飯はほぼ昨日と同じメニュー。適当に食べておいて、午後8時20分から団長さんの部屋で大宴会。なにしろ日本から持ってきたミネラル焼酎にまったく手をつけていない。ミネラル焼酎って、何だってか。500mlのミネラルウォーターのペットボトルに焼酎を詰めたものを、僕はこう呼んでいる。パキスタンではこれが威力を発揮した。パキスタンは外国人の酒の持ち込みも禁止している国。入国審査の時に荷物をチェックされて、酒が見つかれば没収だ。ミネラル焼酎はそのための対策としてパキスタンに持ち込んだ。レストランでは外国人用にノンアルコールビールがあるんだが、これにミネラル焼酎を加えて飲んだ。見つからないかとヒヤヒヤしながら飲んだんだが、トルコでもウズベキスタンでもイスラーム教の国なのにレストランでもビールが平気で出されるので、ミネラル焼酎の出番が一回もなかった。このままじゃ、また日本に持って帰ることになる。
というわけで、みんなが日本から持ってきたウイスキーと焼酎に、さきイカなどのおつまみで大宴会だ。ところが昼間に合計6時間ほど歩いているので、疲れが出て、あっという間に泥酔状態。プツッ。これ、記憶が飛んだ音。団長さんの部屋で、臍出してうたた寝。目が覚めたら、もう7日の朝でした。(つづく)
バザールの手前にチャシュマ・アイヨブがある。チャシュマは〝泉〟、アイヨブは旧約聖書に出てくる預言者ヨブのことで、〝ヨブの泉〟という意味である。人々が水不足で苦しんでいる時に、ヨブがここで杖を叩いたら、泉がこんこんと湧き出たそうだ。イスラーム教なのになんで旧約聖書のヨブが関係あるんだ、とお思いの方もおられると思うが、実はイスラーム教はキリスト教のアラブ版(イスラーム教徒には内緒にしておいて下さい。きっと殺されちゃいます)。キリスト教の神とイスラーム教の神アッラーは同じもの。ムハンマドはモーセもイエスもその他の預言者も認めており、自分が最大にして最後の預言者であるとおっしゃった。だから二つの宗教は根っこが同じで、兄弟みたいな宗教なんだ。だからこそ、キリスト教からみたら「俺たちのものをパクったな」という訳で、憎くてしようがない。だから1300年にもわたって喧嘩している。
チャシュマ・アイヨブの中には今でも泉が湧き出ているそうだが、中には入らなかった。ビニール袋を持ったウズベクのおじいさんが、よたよたと歩いている。な~んか、いいなあ。
午後4時50分、デフコン・バザールへ。デフコンはソ連時代の集団農場コルホーズの意味らしい。海外を旅していて一番面白いのがバザール。その国の人々の生活や習慣がよく分かるし、なんといっても活気にあふれていて、こっちも元気が出てくる。ウズベキスタンは野菜や果物が豊富だ。ジャガイモ、タマネギ、トマト、ズッキーニ、キャベツ、人参、スイカ。色とりどりの野菜類がところ狭しと並べられており、威勢のいい売り声が場内にこだまする。もちろんナンも売っている。同じイスラーム教の国でもパキスタンではバザールも男だらけで、女の人は全くと言っていいほど見かけなかったのに、この国では大半は女の人で、おばあちゃんの姿も見られる。ウズベキスタンは肝っ玉母さんの国のようだ。
奥さんはわりとイケメンの兄ちゃんからピーナッツとカシューナッツを買った。
僕は買うものもないので、冷やかし半分で店をのぞいていったんだけど、店の手伝いをしていた小学6年生くらいの僕が厚さ8㎝くらいの札束を数えていた。カメラを向けたら、僕をキィッと睨んで、箱で手元を隠しやがった。人に見えないところで数えないと、危ないぞ少年。
写真の赤い服を着た派手な眉毛の金歯のおばさんは、もう一人のおばさんと、売り物の葡萄をがっついていて、売る気があるのかないのか。添乗員の奥村君がバナナ買おうと交渉しようとしても、まだ食べてる。今日の商売もう終わりかよ。
バザールを楽しんだあと、バラハウズ・モスクへ。ブハラ・ハン国のハン専用のモスクで、アルク城の前にある。祝いの日、ハンはアルク城からこのモスクまで絨毯を敷かせ、「歩くじょう」と言って歩いてきたそうだ(笑)。前面には彫刻されたクルミの柱が20本並んでいて、他のモスクとはちょっと趣が違う。
その名前の通り、モスクの前にはハウズ(池)があり、池に映った姿もなかなか美しい。
時間は午後5時40分。礼拝を呼びかけるアザーンの声があたりに響く。礼拝の時間だ。一人二人と人々がモスクに集まってくる。昔はハン専用のモスクだったが、現在は一般市民に開放されているようだ。
今時なのでモスクの玄関には、電光掲示板で5回の礼拝の時刻が示されている。せっかくなので、しばらくアザーンの声を聴いていたが、あんまり上手じゃなかった。
午後6時20分、バスでホテルに戻った。 晩ご飯はほぼ昨日と同じメニュー。適当に食べておいて、午後8時20分から団長さんの部屋で大宴会。なにしろ日本から持ってきたミネラル焼酎にまったく手をつけていない。ミネラル焼酎って、何だってか。500mlのミネラルウォーターのペットボトルに焼酎を詰めたものを、僕はこう呼んでいる。パキスタンではこれが威力を発揮した。パキスタンは外国人の酒の持ち込みも禁止している国。入国審査の時に荷物をチェックされて、酒が見つかれば没収だ。ミネラル焼酎はそのための対策としてパキスタンに持ち込んだ。レストランでは外国人用にノンアルコールビールがあるんだが、これにミネラル焼酎を加えて飲んだ。見つからないかとヒヤヒヤしながら飲んだんだが、トルコでもウズベキスタンでもイスラーム教の国なのにレストランでもビールが平気で出されるので、ミネラル焼酎の出番が一回もなかった。このままじゃ、また日本に持って帰ることになる。
というわけで、みんなが日本から持ってきたウイスキーと焼酎に、さきイカなどのおつまみで大宴会だ。ところが昼間に合計6時間ほど歩いているので、疲れが出て、あっという間に泥酔状態。プツッ。これ、記憶が飛んだ音。団長さんの部屋で、臍出してうたた寝。目が覚めたら、もう7日の朝でした。(つづく)
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