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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴ってまいりましたが、これからしばらくは世界史のミラクルワールドをお届けします。

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インド洋の真珠スリランカーシーギリヤ・ロック①

8月3日(木)

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 シーギリヤ・レディをご存知ですか。スリランカが誇る5世紀のフレスコ画。なんとも妖艶で神秘的な微笑みをたたえるな美女ですが、テレビ番組でこのシーギリヤ・レディを知った時、僕はある壁画を思い出した。

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 そう、インドのアジャンター石窟の至宝、第1窟の蓮華手菩薩だ。法隆寺の金堂壁画にも影響を与えたことは世界史でも習ったよね。シーギリヤ・レディと蓮華手菩薩に何か共通するものを感じて思い出したってわけだ。

 蓮華手菩薩は2002年にこの目で見ているので、シーギリヤ・レディも是非見たいと思った。

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 ただ一つ問題がある。シーギリヤ・レディは写真のシーギリヤ・ロックの中腹まで登らなければ、見ることは出来ない。シーギリヤ・ロックは大自然が広がるスリランカのジャングルの中に突如現れる標高約200m、南北に約180m、東西に約100mもある巨大な岩山。頂上までの階段は1250段。その半分の階段を登らないと、シーギリヤ・レディは見れない。香川県の金刀比羅宮は1368段。20代の頃に行った時に半分も登らないうちにギブアップした経験がある(まあ、二日酔いだったけどね)。還暦を過ぎた僕が登れるだろうか?

 いや、絶対に見るぞ!!シーギリヤ・レディをこの目で見るのが、今回の旅行の最大の目的になった。

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 まずは腹ごしらえということで、午前7時に朝食。ただ、スリランカに来てから腹の調子が今イチで、軽めに済ます。

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 もう一品、スクランブルエッグ。

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 この兄ちゃんに焼いてもらった。

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 午前7時45分にホテルを出て、30分でシーギリヤに到着。チケットを買って、さあいよいよ中に入ります。チケット代金は30USドル(3,300円)で、かなり高い。ルピーで払うと3,960ルピー(2,970円)で、ちょっとお得。ただし、スリランカ人は50ルピー(38円)らしく、外国人は80倍だよ。パキスタンのジョーリアン遺跡ですら20倍だったから、あまりにも外国人観光客からぼり過ぎじゃないですか。

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 まあ怒ってものしゃ~ないので、遺跡を見ていこう。左手に見えるのが城壁。その周りを取り囲んでいる水路で、「蓮の水路」と呼ばれている。おいおいお話ししていくけど、シーギリヤは477年から495年の間の18年間だけ、シンハラ王朝の都として繁栄した。この水路にはかつてワニが住んでいて、ここに落ちた人は二度と戻って来なかったそうだ。まあ、日本のお城でいう外堀だね。

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 城壁の中に入ると、まず「水の広場」。これは「王の沐浴場」。

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 ドライ・シーズン・パレス。乾季の時は王さまはここで過ごしていたということなんだろうけど、高い所から地下のパイプを通って濠まで水をひいていたようだ。

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 これ何かわかる?実は噴水。小さな5つの穴から水が噴き出す仕組みになっていて、今でも出るそうだ。自然の水圧で吹き出る噴水というと、文久元年(1861年)に作られた兼六園にある噴水が日本最古とされている。金沢の人間として自慢じゃないけど、あれは3.5メートルも吹き出る。シーギリヤの噴水はそれほど高く吹き上げるわけじゃないらしいけど、なんせ5世紀の遺構だから大したもんだよ。

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 ようやくシーギリヤ・ロックが見えてきた。あの200メートルもある巨大な岩の上に王宮があったというのは驚きだよね。なんでそんなことになったのか、お話ししよう。少し長くなるけど我慢して聞いてね。

 5世紀のシンハラ王朝にダートゥセーナ王という偉大な王がいた。王は 南インドのタミル王朝に征服されたアヌラーダプラを奪還し、 カラーウェワと呼ばれる巨大な貯水池を作り、国は大いに栄えた。ダートゥセーナには二人の息子がいた。 長男のカーシャパと、その異母弟モッガラーナである。  カーシャパは平民出身である側室の子、 モッガラーナの母親は王族出身。王位継承争いでありがちな話だけど、兄貴よりも弟のほうが血筋はいい。

 そのため弟に王位を奪われることを恐れたカーシャパは父親を監禁して王位を剥奪、477年にカーシャパ1世として即位、モッガラーナは国を追放され南インドへと亡命した。 その後、カーシャパは父ダートゥセナに、隠し財産をすべて出すように迫ったが、「貯水池が全財産だ」という父に怒り狂い、将軍に命じて父を殺害してしまう。
 しかし、そこからカーシャパの後悔の日々が始まる。父親殺しという仏教徒として最大の罪を犯した彼は罪を償うべく寺院や施療院を立て、善政に励んだ。しかし、弟の復讐が怖い。長らく首都であったアヌラーダプラを離れ、より安全なシーギリヤへと遷都。さらにつのる恐怖心はとうとう200メートルもある岩山の頂上に7年の歳月をかけて王宮を完成させた。

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 さあ、話はこれくらいにして、孤独の狂気の王の王宮跡をめざして登ろうか。午前9時、登頂開始。

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 石窟寺院の跡。この岩山はもともと僧侶たちの修行の場であった。インド・ラジギールの霊鷲山にも同じような洞穴が残っている。

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 巨岩のトンネル。王宮への玄関にあたるが、なかなか迫力がある。

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 なかなか勾配がきつい。奥さんはもう喘いでいるようす。なっちゃんは元気そのもの。やっぱ、若いね~。

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 小さなカメラマンは撮影に余念がない。

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 まだまだ先は長いが、もう疲れた。続きはまた今度ね。(つづく)

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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

【 2018/01/05 11:01 】

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