なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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8月4日(金)
正体はこいつ。ネットから借りてきた画像だけど、英語名はIndian Flying Fox、「空飛ぶキツネ」と呼ばれているインドオオコウモリ。確かに顔はキツネに似ている。こいつが羽根を広げると1.5メートルにもなるというから、われわれが知っている蝙蝠に比べ桁外れに大きい。人の生き血でも吸うぞという顔をしてるけど、マンゴーやバナナの果汁を吸って生きているというから、人を見た目で判断してはいけない。あっ、人じゃなく蝙蝠だけどね。写真は撮れなかったけど、インコやリスがその辺にいて、なんとまあスリランカは自然がいっぱいなんだろうね。
それも大群でいるよ。
ルワンウェリ・サーヤ大塔はドゥッタガーマニー王(在位B.C.161~137年)の時代から建立が始まった。ドゥッタガーマニー王はイスルムニヤ精舎の「恋人の像」のサーリヤ王子のお父ちゃん。ドゥッタガーマニー王は、一度は南インドから侵略してきたタミル軍に敗れ、東南部のローハナ地方に身を潜めていたが、晩年、首都アヌラーダプラを奪回した王として名高い。歴史書『マハーヴァンサ』には次のように記されている。
この大塔は、この王の在世中には完成せず、弟の次王サダー・ティッサ王によって竣工した。死が近づき、すでに視力の衰えた兄王を思いやり、弟王は未完成の大塔が今や完成したかのように、竹と白布で大塔を覆い、兄に見せたという。
完成した大塔は、ローマ皇帝アウグストゥスに謁見したスリランカ王の特使が持ち帰ったという地中海産の珊瑚で飾られ、また、仏舎利を納める室は金銀、珊瑚、宝石などで飾りたてられ、大塔の起工式にはインド各地の仏教センターから僧たちが招聘されたという。この未曾有の大建築は東大寺の大仏と同じく、仏教と国威を発揚するモニュメントとしての性格を持ってたんだね。
当初110メートルの高さを誇った空前絶後の大塔も煉瓦造りの宿命として、外敵の攻撃や王権の弱体化などで十分な手入れが出来ないとひび割れし、そこから植物が茂り崩壊が始まる。このため何度も大修理や修復が重ねられ、そのたびに形も変化していったらしい。12世紀に最後の修理が行われ現在の形になったが、都が放棄されて以降700年間、まったく放置されたままで瓦礫の山と化してしまった。
1893年、仏教教団により再建が始められ1930年代に中世の規模と形式を再現して完成され、今日の姿となった。創建時の110メートルの半分の55メートルとなったが、それでも巨大なダーガバである。インドでは仏塔のことをストゥーパと呼ぶが、スリランカではダーガバ。
ネパール最大級のストゥーパであるボダナートは高さ36メートルだから、ルワンウェリ・サーヤ大塔はその1.5倍もある。有名なインド・サーンチーの第1ストゥーパは16メートルなんで、高さではこの大塔と比較にならない。
遠くから撮すと高さが強調されるが大きさが分からない。近くによって撮すと逆に高さが分からなくなってしまい、悔しいけど素人の写真では今イチその大きさが実感できないだろうな。それにあまりにも純白なので古い建築物であることを忘れてしまいそうになるが、これは5年に1度白さを保つために塗り替えているからだ。日本だったら国宝級の建築物に新しいペンキを塗るなんてことは許されないが、スリランカでは文化財的価値よりも信者さんの崇拝の対象としての価値が優先される。あと、下の部分の赤い帯は信者さんたちによって奉納されたもので、これも取り替えられる。
基壇にはたくさんの象さんが重い仏塔を支えるかのように並んでいる。ジャヤン君の説明では大塔の高さは388フィートで、象の数も同じく388頭いると説明してたけど、これじゃ大塔の高さが103メートルになっちゃうので、象の数も怪しいもんだ。で、何頭いるか調べても分からんかった。
で、なんでこんなたくさんの象さんがいるのかというと、これだけ巨大な建築物を築き上げるためには、不等沈下などを防ぐためのしっかりとした基盤を築く必要があった。そこで、地面を深く岩盤まで掘り下げ、砕石や粘土、鉄の網、樹脂などを充填し、大象に踏み固めさせたんだって。そのイメージで群象が並んでいるけど、これは最近のもの。
大塔の周りを時計回りに1周する。本当は右遶三匝【うにょうさんそう】と言って3回まわるのが正式なんだけど、1回に省略。熱心に祈りを捧げる姿にここにも見られる。
スリー・マハー菩提樹での読経を終えて、ルワンウェリ・サーヤ大塔に向かう。遺跡地区は公園として整備されており、石畳を700メートルほど北に歩く。大きな街路樹がつくる木陰が気持ちいい。
ふと見上げると電線に何かがぶら下がっている。写真じゃ見難いけど、一番上の真ん中少し左よりの所に何かいるの見えますかね。
正体はこいつ。ネットから借りてきた画像だけど、英語名はIndian Flying Fox、「空飛ぶキツネ」と呼ばれているインドオオコウモリ。確かに顔はキツネに似ている。こいつが羽根を広げると1.5メートルにもなるというから、われわれが知っている蝙蝠に比べ桁外れに大きい。人の生き血でも吸うぞという顔をしてるけど、マンゴーやバナナの果汁を吸って生きているというから、人を見た目で判断してはいけない。あっ、人じゃなく蝙蝠だけどね。写真は撮れなかったけど、インコやリスがその辺にいて、なんとまあスリランカは自然がいっぱいなんだろうね。
おしっこに行きたくなって、みんなに暫く待って貰ってトイレに行こうとしたら、こいつがいるよ。ホテルの周りにいっぱいいた奴、ハヌマーン・ラングールだ。なんか、おっさんみたいだ。
それも大群でいるよ。
トイレは2箇所あったんだけど、こいつらと目を合わせないようにしながら、近い方のトイレに駆け込んだ。おしっこが終わってトイレから出ようとしたら、ハヌマーン・ラングールがにょきっと手を出して来た。よく見たら猿じゃなくて怖い顔したおっさん。金くれってか。なんだよ、このトイレ有料か。こんな汚いトイレに金払えるかよと思ったけど、あまりにも怖い顔だってので、いくらか忘れたけど、金払って這々の体で逃げてきた。みなさん有料トイレには気をつけましょうね。
ルワンウェリ・サーヤ大塔はドゥッタガーマニー王(在位B.C.161~137年)の時代から建立が始まった。ドゥッタガーマニー王はイスルムニヤ精舎の「恋人の像」のサーリヤ王子のお父ちゃん。ドゥッタガーマニー王は、一度は南インドから侵略してきたタミル軍に敗れ、東南部のローハナ地方に身を潜めていたが、晩年、首都アヌラーダプラを奪回した王として名高い。歴史書『マハーヴァンサ』には次のように記されている。
この大塔は、この王の在世中には完成せず、弟の次王サダー・ティッサ王によって竣工した。死が近づき、すでに視力の衰えた兄王を思いやり、弟王は未完成の大塔が今や完成したかのように、竹と白布で大塔を覆い、兄に見せたという。
完成した大塔は、ローマ皇帝アウグストゥスに謁見したスリランカ王の特使が持ち帰ったという地中海産の珊瑚で飾られ、また、仏舎利を納める室は金銀、珊瑚、宝石などで飾りたてられ、大塔の起工式にはインド各地の仏教センターから僧たちが招聘されたという。この未曾有の大建築は東大寺の大仏と同じく、仏教と国威を発揚するモニュメントとしての性格を持ってたんだね。
当初110メートルの高さを誇った空前絶後の大塔も煉瓦造りの宿命として、外敵の攻撃や王権の弱体化などで十分な手入れが出来ないとひび割れし、そこから植物が茂り崩壊が始まる。このため何度も大修理や修復が重ねられ、そのたびに形も変化していったらしい。12世紀に最後の修理が行われ現在の形になったが、都が放棄されて以降700年間、まったく放置されたままで瓦礫の山と化してしまった。
1893年、仏教教団により再建が始められ1930年代に中世の規模と形式を再現して完成され、今日の姿となった。創建時の110メートルの半分の55メートルとなったが、それでも巨大なダーガバである。インドでは仏塔のことをストゥーパと呼ぶが、スリランカではダーガバ。
ネパール最大級のストゥーパであるボダナートは高さ36メートルだから、ルワンウェリ・サーヤ大塔はその1.5倍もある。有名なインド・サーンチーの第1ストゥーパは16メートルなんで、高さではこの大塔と比較にならない。
遠くから撮すと高さが強調されるが大きさが分からない。近くによって撮すと逆に高さが分からなくなってしまい、悔しいけど素人の写真では今イチその大きさが実感できないだろうな。それにあまりにも純白なので古い建築物であることを忘れてしまいそうになるが、これは5年に1度白さを保つために塗り替えているからだ。日本だったら国宝級の建築物に新しいペンキを塗るなんてことは許されないが、スリランカでは文化財的価値よりも信者さんの崇拝の対象としての価値が優先される。あと、下の部分の赤い帯は信者さんたちによって奉納されたもので、これも取り替えられる。
基壇にはたくさんの象さんが重い仏塔を支えるかのように並んでいる。ジャヤン君の説明では大塔の高さは388フィートで、象の数も同じく388頭いると説明してたけど、これじゃ大塔の高さが103メートルになっちゃうので、象の数も怪しいもんだ。で、何頭いるか調べても分からんかった。
で、なんでこんなたくさんの象さんがいるのかというと、これだけ巨大な建築物を築き上げるためには、不等沈下などを防ぐためのしっかりとした基盤を築く必要があった。そこで、地面を深く岩盤まで掘り下げ、砕石や粘土、鉄の網、樹脂などを充填し、大象に踏み固めさせたんだって。そのイメージで群象が並んでいるけど、これは最近のもの。
大塔の入り口には自動で表示が変わる看板がある。大塔の天辺のところを頂華って言うらしけど、これはミャンマーから寄贈されたものらしい。写真の右側の写真がそうだけど、かなりでっかい水晶みたいだね。これに太陽の光が当たるとキラキラ輝くそうなんだけど、この日はあいにく曇り空で残念ながら天辺が光り輝く写真は撮れなかった。
大塔の周りを時計回りに1周する。本当は右遶三匝【うにょうさんそう】と言って3回まわるのが正式なんだけど、1回に省略。熱心に祈りを捧げる姿にここにも見られる。
黄金の仏足。純金かね?純金ならもっと警備が厳しいだろうから、たぶん違うね。
参拝を終えての帰り道、ぐうたらな奴が。
ここにも1匹。
またもう1匹。スリランカは暑いから犬が住むとこじゃないよ。どっかへ引っ越したら。嫌だワン、てか。好きのせい、わしゃ構ワン。(つづく)
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