なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴ってまいりましたが、定年退職した途端に喉頭蓋炎で入院。しばらくはその闘病記を綴っていきます。

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なまぐさ坊主の真面目な闘病記②ー説教をとるか、命をとるか?

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画像はイメージ

 Y先生の診断が始まった。鼻から内視鏡を入れて喉の奥を診ていく。


 「こりゃ~、ひどいですね。すぐ入院してください。」


 病名は左扁桃周囲頸部膿瘍、喉頭蓋炎、頸部膿瘍。なんだか難しい名前だけど、要するに左の扁桃腺が腫れて膿をもち、それが喉頭(のど仏)あたりの喉の奥まで広がって気管を塞いでいる。道理で、昨日の晩はご飯をのみこむ時に喉が随分痛かった。

 「先生、入院は出来ません。薬を出してください。それで何とか治します。」

「どうして?」


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 実は5月6日と7日にZ寺さんの千部法要が営まれる。Z寺さんにとっては5年に一度の大法要で、僕はその説教を1年も前から頼まれていた。(イラストは護国寺さんから借りました)。二日にわたって何を話そうか、構想を練り始めたのが半年前。それから苦心惨憺してやっと原稿が出来、何度が実際に話してみて時間を調整し、話は完成に近づいていた。自信作でもあったし、僕がキャンセルしたらZ寺さんにどんだけ迷惑か。

 「という訳で代役がいませんので、入院は出来ません。」

 「そんなことしたら、命にかかわるかも知れませんよ。」

 「説教中に死ぬなら、それも本望です。」

 「駄目です。命が大事なら入院しなさい。」

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 結局、断り切れずに入院することになった。抗生剤の点滴で扁桃や喉頭の炎症を抑えていく。これが効果あれば何とか6日までに回復して、説教壇に立てる。一縷の望みをかけ、Z寺さんにはまだ連絡しないように奥さんに伝え、僕はベッドで藻掻きながら点滴を受けた。

 ところが6時間経っても効果が現れず、症状は悪化する一方で、どんどん呼吸が苦しくなる。このままでは窒息すると判断したY先生が慌てて金沢医科大学のM教授に連絡をとり、午後2時、僕は再び救急車に乗るはめになった。(つづく)

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テーマ:入院&通院 - ジャンル:心と身体

【 2018/06/17 11:07 】

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