なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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8月22日(火)
今日は国境の町タシクルガン(塔什庫爾干)に向かう。今回の旅行で迎える最初の難所である。(まあ、すでに6時間遅れという苦難は味わっているのだが。
カシュガルの町の標高は1,200メートル。これから4,100メートルの峠を越え、標高3,200メートルのタシクルガンの町まで、「世界の屋根」と呼ばれるパミール高原をひた走ることになる。
日本では経験できない高度の世界に入っていくので、高山病の危険性があるのだ。高山病は頭痛・吐き気・眩暈【めまい】など二日酔いの症状とよく似ているが、死に至ることもある怖い病気だ。3年前にチベットを旅した時に軽い症状を経験したが、今回も軽くすむかどうかは分からない。酸素不足が原因だから、深酒は禁物。毎晩へべれけになるまで飲んでしまう我々一行も、タシクルガンの町では自重しなければならない。
というわけで、昨晩はウイグル美人と踊ったあと、ホテルのテラスで盛大な二次会を行った。「明日の晩は飲めないから」という理由で鯨飲し、高山地帯に入る前から、もう高山病状態になっている。
今日は国境の町タシクルガン(塔什庫爾干)に向かう。今回の旅行で迎える最初の難所である。(まあ、すでに6時間遅れという苦難は味わっているのだが。
カシュガルの町の標高は1,200メートル。これから4,100メートルの峠を越え、標高3,200メートルのタシクルガンの町まで、「世界の屋根」と呼ばれるパミール高原をひた走ることになる。
日本では経験できない高度の世界に入っていくので、高山病の危険性があるのだ。高山病は頭痛・吐き気・眩暈【めまい】など二日酔いの症状とよく似ているが、死に至ることもある怖い病気だ。3年前にチベットを旅した時に軽い症状を経験したが、今回も軽くすむかどうかは分からない。酸素不足が原因だから、深酒は禁物。毎晩へべれけになるまで飲んでしまう我々一行も、タシクルガンの町では自重しなければならない。
というわけで、昨晩はウイグル美人と踊ったあと、ホテルのテラスで盛大な二次会を行った。「明日の晩は飲めないから」という理由で鯨飲し、高山地帯に入る前から、もう高山病状態になっている。
午前9時50分、ホテルを出発。バスでタシクルガンへ向かう。カシュガルからパキスタンのスストまで案内してくれる現地ガイドさんはアブドライムさん。映画俳優にしてもいいような、苦み走ったいい男である。あれっ、昨日1日カシュガルを案内してくれたのはアブ◯◯◯◯◯さん。お二人を区別するために、昨日のアブさんをアブさんA、アブドライムさんをアブさんBと呼ぶことにした。もちろんアブさんBもウイグル族である。
イスラーム教徒にはアブドッラー、アブドルアジーズ、アブドルラハマーンなど、アブドのつく名前が多く、アブさんだらけになってしまうのだが、アブドは「奴隷」のこと。アブドッラーは「神の奴隷」という意味の凄い名前なのだ。そう言えば、往年のプロレスラーでいつもおでこから血を流していた、アブドッラー・ザ・ブッチャーというのがいましたよね。
イスラーム教徒にはアブドッラー、アブドルアジーズ、アブドルラハマーンなど、アブドのつく名前が多く、アブさんだらけになってしまうのだが、アブドは「奴隷」のこと。アブドッラーは「神の奴隷」という意味の凄い名前なのだ。そう言えば、往年のプロレスラーでいつもおでこから血を流していた、アブドッラー・ザ・ブッチャーというのがいましたよね。
1時間ほど走り、ウイグル族最後のバザールであるウーパール村で休憩。沿道には西瓜・ハミ瓜・リンゴなどを並べた果物屋や、血の滴る羊の太股を何本もぶら下げている肉屋などが軒を連ね、結構な賑わいである。ちなみにラグビーボール大のハミ瓜が1個22.5元(340円くらい)とお安い。
ウイグル族の主食はナンというパンなのだが、これを焼くところも見学させてもらった。インドのナンは日本のスーパーでも売っているのでご存じの方も多いと思うが、こちらのナンはインドのナンと違い、丸くて食感もガチっとした歯ごたえがある。ゴマ風味でなかなか美味しいものだ。大きい物は直径30センチほどもあり、とても一人で食べられるものではない。ところが、中国人ガイドの趙戈莉さんが、これをいくつも買い込んでいるのである。今日の昼飯?そんなはずはない。じゃ、誰が食べるんだろう?タシクルガンのホテルへの手土産かな。と、いろんな事を考えたのだが、まさかこのナンが後に我々を救うことになるとは、この時誰一人知るよしもなかったのである。
バスはガイズ川に沿って走り、やがて崑崙【こんろん】山脈の山並みに入り、しだいに高度を上げていく。午前11時55分、維他克(漢字とウイグル文字しか書いてないから何て読むのか分からない)で休憩。対岸にオイタグ山が見える。鉄分を多く含んでいるので、真っ赤っか。トルファンの火焔山【かえんざん】も真っ青だ。
しばらく進むと、川の対岸にキャラバンサライ(隊商宿)の跡が見える。2000年前に造られたものだというから、羅什や玄奘が泊まった可能性もある。
ホテルを出て4時間、午後1時30分に標高3,100メートルにあるブロン湖に到着。「黒い湖」という意味だそうだが、対岸にある雪山のように見える砂山が湖に映えて美しい。当然、撮影タイムとなったが、景色のいい所には必ず土産物屋がいる。
この辺りに住むのはキルギス族。ウイグル族と同じトルコ系の人々だ。冷やかしの積もりで見て歩いたが、結局フェルトで作ったキルギス族の帽子を1,000円で買うことになった。早速かぶってバスに戻ったら、「なんでそんな物買うの?」という冷たい視線。世界史の授業でかぶって見せると、生徒が喜ぶんですよ~だ。
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