なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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8月22日(火)
午後5時30分、ようやくタシクルガンのパミール・ホテル(帕米爾賓館)に到着した。部屋に入って、早速トイレをチェック。トイレは無事流れたのだが、ドアの立て付けが悪く閉まらない。放って置くと、自然にドアが開いてしまう。これじゃ用を足す時にかなり無理な姿勢でドアを引っ張っていなければならない。おまけに前についていたドアノブの穴がしっかり開いたままで、誰も覗かないとはいえ、中が丸見えだ。でも、この方が秘境を旅しているという実感がわく。
石頭城【せきとうじょう】まで散歩に行こうとしたが雨が降り続いている。夕食まで時間があるので、ホテルの売店でタレントの千秋によく似た店員さんをからかって時間をつぶした。玉の龍の置物を買おうとしたんだけど、どうしても値引きしないのでキャンセル。しかし、彼女なかなか日本語が上手だ。こんな辺境で日本語を話す中国人がいるとは思わなかったが、それだけ日本人がたくさんやって来ているということだ。
午後8時より夕食。我々は高山病を恐れて酒も飲まずに静かにお食事。韓国の学生さん達がビールやら白酒【パイチュウ】で飲めや歌えやの大騒ぎ。高山病、大丈夫?
今回の旅の主目的は仏教東漸の道をたどりながら、羅什・玄奘・法顕ら先人達の苦労を偲ぶことや、ガンダーラ仏を鑑賞することなのだが、日本では絶対に見ることの出来ない7,000メートル級の山々の姿を鑑賞することも楽しみの一つであった。ところが、ブロン湖を出発した頃からしだいに雲が厚くなり、1時間程バスを走らせてカラクリ湖に到着した頃には雨が降り始め、羊飼いも慌てて羊の大群を追い立てている。
天気が良ければ、エメラルド色の湖の向こうに、万年雪をいただくコングル峰(7,719メートル)やムスターグ・アタ峰(7,546メートル)の雄姿を見ることが出来るはずなのだが、雨に煙って何も見えない。おまけに寒い。
バスを降りてすぐオシッコに走った。レストランにトイレはあるのだが、入らなくてもどんな状態か想像出来る。中国のトイレ事情について語り出すと、あっと言う間に紙面を埋め尽くしてしまうので割愛するが、出そうになっていたオシッコやウンチが引っ込んでしまうほど壮絶なトイレが多いのだ。(あとから女性陣に聞いたら、案の定「二度と入りたくない」とおっしゃっていた。)
中国では青空トイレが一番。とは言っても、観光客がちらほらといるので、場所を選ぶ必要がある。人影のない所を探してうろうろと歩き、ゲルの陰に隠れて用を足しているうちに本格的に雨が降って来た。傘を持っていないのでレストランまで走ったら、動悸息切れがする。心臓が悪くなったわけではない。なにしろ、ここは標高3,600メートル。富士山の頂上と変わらない高さなのだ。
中国では青空トイレが一番。とは言っても、観光客がちらほらといるので、場所を選ぶ必要がある。人影のない所を探してうろうろと歩き、ゲルの陰に隠れて用を足しているうちに本格的に雨が降って来た。傘を持っていないのでレストランまで走ったら、動悸息切れがする。心臓が悪くなったわけではない。なにしろ、ここは標高3,600メートル。富士山の頂上と変わらない高さなのだ。
昨年のインド旅行でご一緒したTさんが我々を「呑ん兵衛グループ」と評されたように、我々は昼食時でもビールを欠かしたことがない。しかし、寒くてビールを飲む気にならない。あんまり美味しくない中華料理をお茶で掻き込んで、レストランをあとにした。
午後5時30分、ようやくタシクルガンのパミール・ホテル(帕米爾賓館)に到着した。部屋に入って、早速トイレをチェック。トイレは無事流れたのだが、ドアの立て付けが悪く閉まらない。放って置くと、自然にドアが開いてしまう。これじゃ用を足す時にかなり無理な姿勢でドアを引っ張っていなければならない。おまけに前についていたドアノブの穴がしっかり開いたままで、誰も覗かないとはいえ、中が丸見えだ。でも、この方が秘境を旅しているという実感がわく。
石頭城【せきとうじょう】まで散歩に行こうとしたが雨が降り続いている。夕食まで時間があるので、ホテルの売店でタレントの千秋によく似た店員さんをからかって時間をつぶした。玉の龍の置物を買おうとしたんだけど、どうしても値引きしないのでキャンセル。しかし、彼女なかなか日本語が上手だ。こんな辺境で日本語を話す中国人がいるとは思わなかったが、それだけ日本人がたくさんやって来ているということだ。
午後8時より夕食。我々は高山病を恐れて酒も飲まずに静かにお食事。韓国の学生さん達がビールやら白酒【パイチュウ】で飲めや歌えやの大騒ぎ。高山病、大丈夫?
午後9時に夕食を終えたが、外はまだ明るい。タシクルガンは中国で一番西にある町。西に40キロも行けば、隣の国タジキスタンである。北京時間では9時だが、日本との実際の時差は4時間もあり、まだ夕暮れ時なのだ。雨もあがったようだし、散歩に出ることにした。
民家の軒先に可愛い僕がいたので写真を撮ろうとしたら、お母さん(お祖母ちゃん?)が出て来た。タシクルガンの住人は、隣国タジキスタンと同じタジク族。中国に住む55の少数民族のうち唯一のインド・ヨーロッパ語系の民族で、イラン系である。イランと同じイスラーム教シーア派を信仰していると聞いていたので、てっきり写真撮影を断られると思ったら逆。「私モ一緒ニ撮シテ」と言っているようなのだ。
「えっ、イスラーム教徒の女性は旦那以外の男に顔見せちゃいけないんじゃないの?」と言ったが、しっかりポーズをとり待っている。
じゃ、撮しますよ。ハ、ポーズ!
さあ、明日はいよいよクンジュラブ峠だ。
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