なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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午前5時55分、ホテルを出て専用バスでヤンゴン空港に向かう。ホテルの玄関に高さ3メートルほどもある気味の悪いでっかい人形が。なんだ、こりゃ?
帰国してから調べてみたら、ミャンマー版のダルマさんで、「ピッタインダウン」というものらしい。「ピッタインダウン」は直訳すると「投げるたびに立つ」という意味で、ミャンマー人にとっての縁起物。何度投げられても立ち上がり、笑顔を見せることの大切さを伝えているそうだ。
七転び八起きという意味では、ダルマさんというより、日本の「起き上がり小坊師」だね。このあと土産物屋で小さなものをたくさん見かけた。ひとつ買おうかとも思ったが、お顔があまり好きになれず、やめた。
午前6時前の出発だから、朝食はホテルのお弁当。パンとゆで卵とバナナ。空港に向かうバスの中で、ともかく胃袋に流し込んだ。
ここでちょっとミャンマーの歴史を勉強しておこう。現在のミャンマーの人口の6割をしめるビルマ人はもとチベットから中国甘粛省のあたりに居住し、南詔に属していたらしいが、8、9世紀ごろから南下し、次第に国家を形成させた。
ビルマ人が南下する以前は、8世紀頃からエーヤワディー川(イラワディ川)中流でピューと呼ばれるシナ=チベット系の民族が国家を建設した。中国の史料では「驃」という字があてらている。インドの影響を受け、仏教が広がっていたが、9世紀に中国南部に起こった南詔に圧迫されて衰え、史料から姿を消した。
また、イラワディ川下流から海岸部にはオーストロネシア語族のモン人が仏教文化を生み出していた。モン人は、ベトナム人やクメール人と同じく、オーストロアジア語系に属し、現在のタイのチャオプラヤ川流域やエーヤワディー川下流域に居住していた。河川交通を利用した交易で栄え、タイで6~7世紀にドゥヴァーラヴァティ王国を建設した。
イラワディ川中流域に南下したビルマ人の最初の統一王朝がバガン朝である。1044年、バガンに都を置いたアノーヤター王がモン人のタトゥン王国を征服し、バガン朝を建設した。モン人はスリランカの高度な上座部仏教の文化の影響を受けていたので、バガン朝はそれを取り入れ、首都バガンに多くのパゴダ(仏塔)を建造し、建寺王朝と呼ばれた。
今回の旅ではバガンを皮切りに、ミャンマー中央部を時計回りに旅をする。ヤンゴン →バガン→マンダレー→ヘーホー→ヤンゴンと、国内線に4回も乗る贅沢な旅だ。旅費が高つくが、バスだと時間がかかるのでしようがない。
25分ほどかかってヤンゴン空港国内線ターミナルに着いた。僕たちが乗るのは、午前7時30分発のヤンゴン航空917便。使用機材はATR 72 (XY-AIM)。ATR 72はフランスとイタリアの航空機メーカーが合弁事業で興したATR製のターボプロップ双発旅客機で、定員は72名。
定刻よりやや遅れて、午前7時44分テイクオフ。
僕のシートは9D。目の前にプロペラがあり、五月蠅い。
午前8時10分、朝食が出た。
中身はメロンパンとチョコレートパンにビスケット。さっき弁当を食べたばかりだが、完食。あと、50分ほどで、いよいよバガンだ。(つづく)
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