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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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マンダレー②ーマハーガンダーヨン僧院②

8月20日(火)

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 ここが食事会場なんだけど、「撮影禁止」と書いてある。以前は撮影可能だったらしいけど、マナーを守らない人が多くなって、禁止になったみたいだ。マナーを守らないのは、どこの国の奴だ?そりゃあ当然、ゼイヤ君も言ってた「かの国」の人ですよ。

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 そこで、こっそり撮らせていただいたんだけど、結構豪華な食事のようだ。途中でお菓子なんかも布施してもらってるんで、量的には充分過ぎるほどあるように見える。坊さんは余った食料を保存することも戒律違反になる。そこで、坊さんは食料を寺男であるカッピヤに放棄し、カッピヤが保存して次の日にお布施するという形をとれば問題ないそうだ。

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 「もしご飯が余っているようでしたら、是非私たちに布施してください」とばかりに、集まって来ている人がいた。でも、誰一人あげている様子はなかった。

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 私も欲しいワン。

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 おや、僧院の門のライオンの像の下に猫が。私ご飯なんか要らないから、寝かせてくれ。観光客が五月蠅くて、寝られん。

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 坊さんが洗濯物を干してあったので、ゼイヤ君が説明してくれた。さて、これは衣でしょうか?袈裟でしょうか?袈裟が正解です。ミャンマーのお坊さんは衣を着ていない。ブッダが定めた袈裟を今でも変わらず纏っている。

 袈裟はサンスクリット語の「Kasaya」を音訳したものだが、もとの意味は「混濁色」のことだ。捨てられたぼろ布、死体置き場におかれた死者の衣服などの端布を拾い集め、綴り合せて、身を覆う布を作り、草木や金属の錆を使って染めたので、混濁色になった。もちろん欲望を捨てるためにブッダはそう定めたのだが、われわれ日本の坊さんは赤だの紫だのカラフルな袈裟を着ける。欲を捨てたはずの坊さんが、位に応じた色の袈裟を着け、名誉欲丸出しなのは何とも恥ずかしい限りだ。

 上座部仏教の坊さんは三種類の袈裟を身に纏う。腰から足首にかけて着る「下衣」、身体全体を覆う「上衣」、そして肩からかける「大衣」である。「大衣」は寒い時などに覆うものであるが、今では儀式などの時に左肩に乗せる装飾となっている。「衣」と言ってるけど、あくまでも「袈裟」だからね。物干しに干してあるのは「上衣」だね。

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(ネットから借用)

 写真を撮る機会はなかったが、ミャンマーの街角でピンクの袈裟を着けた女性達に何度も出会った。みなさんは尼さんだと思ってるかも知れないけど、実は正式な尼さんではない。男性僧侶を比丘【びく】、女性僧侶を比丘尼【びくに】と呼ぶが、上座部仏教には比丘尼はいないんだ。

 ブッダは初め女性の出家を認めていなかったが、養母のマハーパジャーパティのたっての願いと、アーナンダの取りなしで、女性の出家を認め、比丘尼サンガが生まれた。しかし、比丘尼サンガは早い時期に消滅してしまったそうだ。ブッダの教えに新しく加えず、取り除かずという上座部仏教の大原則から、比丘尼サンガが再興されることはあり得ないんだって。

 ということで、ピンクの袈裟を着けている女性は、ビルマ語で「戒を保つ者」を意味するティラシンと呼ばれている。彼女たちは8戒しか義務づけられておらず、律を守る必要はない。だから、金銭を扱うことや
料理などの日常の雑事に携わるなど、男性僧侶の生活を補助している。

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 厨房も見学させてもらった。

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 流石にたまねぎの量が半端ではない。

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 明日の下ごしらえですかね。日本の禅宗寺院では修行僧の食事、仏や祖師への供膳を司る役を典座【てんぞ】と言う。調理や食事も重要な修行とする禅宗では重要な役職とされ、修行経験が深く信任のある僧が任命される。ところが、上座部仏教では坊さんが調理をすることは戒律違反となるので、ティラシンと呼ばれる寺男が厨房を受け持っている。

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 こちらの若いティラシンはでっかい鍋で炒め物ですか。

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 ん、これ鶏肉じゃないか。坊さん鶏肉食ってもいいの?大乗仏教の坊さんは肉食は戒律で禁止されてるけど、上座部仏教の坊さんは肉食ってもいいんです。知ってた?

 そうだ、ブッダもチュンダの供養したスーカラマッダヴァを食べて腹を壊したとされている。スーカラマッダヴァを毒キノコだと言う人もいるが、豚肉のことだ。ブッダが自らすすんで肉を食べることはなかったが、供養されたものを断ってはいけないので、ブッダも肉を食べていた。そのことを知りながら、上座部仏教の坊さんは肉を食わないという思い込みがあった。

 ミャンマーのお坊さんは、僕と一緒で生ぐさなんだ。鶏肉だけじゃなくて、牛だって豚だって食べていい。食べていけないのは、自分のために殺されたのを直接見たり、殺されている動物の鳴き声などを聞いたり、自分のために殺されたのではないかと疑いのある肉。だから、市場で売っている肉は不特定多数の人々に用意されたものなので、食べてもいいことになる。

 その他に食べてはいけない肉は次の10種類。馬、象、ライオン、豹、虎、熊、犬、ハイエナ、蛇、それに人だって。僕の周りには「人を食ってる」坊さんいっぱいいるけどね。(つづく)

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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

【 2020/02/21 05:33 】

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