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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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シュエダゴン・パゴダ①

 8月23日(金)

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 午後1時、シュエダゴン・パゴダに到着。シュエダゴン・パゴダはヤンゴンの北、シングッダヤの丘の上に立つ。南参道口から104段の階段を歩いて上るか、エスカレーターやエレベーターを使って上る。僕らはエスカレーターを使った。

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 黄金に輝くシュエダゴン・パゴダが見えてきた。青空ならもっと黄金が映えるだろうに、残念ながら今日は厚い雲が空を覆っている。まあ、今は雨季だから雨が降らないだけでも、良しとしなければね。

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 この仏塔の歴史は、今から2600年以上も昔に遡ると言われている。言い伝えによれば、タポゥタとパッカリという兄弟の商人が、インドでブッダと出会って8本の聖髪をもらい受け、紀元前585年にこの地に奉納したのがシュエダゴン・パゴダの起源とされている。

 歴史的にはあり得ない話しだが、ミャンマーの人々はかたく信じて疑わない。考古学の研究によれば6〜10世紀の間に建立されたと考えられている。何度もの地震に耐えてきた現在の仏塔の原形は、15世紀中期に時の権力者でバゴーの女王シンソープによって完成されたとされる。

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 仏塔を取り巻く回廊に出た。まず目に飛び込んで来たのが見事な菩提樹。シュエダゴン・パゴダには全部で6本の菩提樹があるそうだ。なんか、ミャンマーに来て初めて菩提樹を見るよなう気がするが、あっても気づかなかっただけかな。

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 林立する仏塔。この写真だと、どれが中心の仏塔か分からないと思うけど、左から2番目がそうだ。

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 こうして見るとよく分かる。中心の大仏塔を取り囲む仏塔は、大小60余りもある。彦摩呂風に「パゴダの宝石箱や~」(古いか)。

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 天を衝くような大仏塔は高さ99.4m、基底部の周囲は433m、使われている金箔の数だけでも8688枚と言われている。

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 スリランカ最大の仏塔はアヌダーラプラにある写真のルワンウェリ・サーヤ大塔。創建時は110mあったそうだが、現在は55m。シュエダゴン・パゴダの高さはその約2倍もある。

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 驚くのは高さだけではない。塔の最頂部には1個76カラットのダイヤモンドをはじめ、総計5451個のダイヤモンドと1383個のルビー、他にも翡翠などの宝石がちりばめられているんだってさ。すべてこの国の善男善女の寄進によるもんだってんだから、この国の人々の信仰心がいかに厚いかということだ。

 総額、いくらぐらいかね?検討もつかないが、盗まれる心配はないのかな~。ミャンマーの人でそんな罰当たりはいないだろうけど、国際窃盗団なんかが狙わないかね。まあ、もっとも、誰の目にも入らずに、99mの塔を上って、盗めるかが問題だけどね。

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 大仏塔の周りを右回りにお参りする。これ、右繞【うにょう】と言って、インドから伝わった風習で、敬意を払う対象に対しては必ず右肩を向けて、時計回りで周り礼拝する。前も話したっけね。

 どの宗教も祈る姿は美しい。


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 このおばちゃんはお供えを載せるのに、携帯用テーブルまで持って来ている。

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 このおじさんはえらい分厚いマットを持ってのお参りだ。五体投地でもするんかな。

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 空が少し明るくなって来た。僕のお経の力だ。南無妙法蓮華経。

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 両側に立つ白い基壇を持つ建造物は花のようにも見えるけど、日本でいう常花なのかなあ?仏塔ではないよね。

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 これも面白いね、ブッダ像がライオンに守られてるけど、両側の柱の脇に立つ人物?が問題。右側は上のほうにBrafmaと書いてあるので、インドのブラフマー神、日本では梵天【ぼんてん】の名で知られる、仏教の守護神だ。帝釈と並んで釈尊の脇侍になることが多いので、左側は帝釈天【たいしゃくてん】ということになる。帝釈天は蓮の花を手に持ってるよね。

 面白いのは、右側の梵天だ。子供を抱いてるよね。子供を抱いた仏像と言えば鬼子母神が一般的。水子観音を思い浮かべる方もいると思うが、あれは最近登場してきた観音さんで、本来あんな観音さんは存在しない。

 子供を抱いた梵天なんで初めて見たよ。男の子が欲しければこの像に祈るんだってさ。女こ子が欲しければ蓮を持っている帝釈天に祈るそうだ。

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 2人の人間?いるの分かるかな。

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 拡大したのが、この写真。尻尾も生えているし身体はどう見てもライオンだ。顔は人間で身体はライオンと言ったら?そう、スフィンクスだよね。ミャンマーにスフィンクスがいた~~~。

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 これは前にもお話しした過去仏のKawnagammana(コーナゴン)仏だ。

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 ここでも熱心にお参りしている。これで、ようやく半分ほど回ったことになる。もう疲れたんで、続きはまた今度ね。(つづく)

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テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

【 2020/04/14 05:34 】

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