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なまぐさ坊主の聖地巡礼

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ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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くそっ、中国東方航空!!


8月3日(日)


 かくして、8月3日、名古屋から上海に向かう機上の人となったのであるが、問題がないわけではなかった。SARSの影響で激減した日本人観光客の客足が、夏休みになっても戻らないため、中国東方航空が便数を減らしてしまったのである。そのため、最初から予定の2時間遅れでの出発となり、一抹の不安を抱きながら、午後3時30分、中国東方航空292便(MU292便)で上海へと向かった。

 午後4時40分、浦東空港に到着。3年ぶりの上海である。とは言っても、3年前は乗り換えのためだけで、空港からは一歩も出ていない。今回も乗り換えなのだが、到着した浦東空港は国際線専用、虹橋空港で国内線に乗り換えなければならない。

200891003033[1] 
開業後のリニア・モーターカー

 バスの車窓から躍進する上海の鼓動が聞こえてくる。林立する摩天楼、整備された高速道路。そして、高速道路に並行して走るリニア・モーターカー(開業は9月15日だそうで、見えるのはレール?だけ)。89億元(当時のレートで1,335億円)の巨費と中国の威信をかけて造った世界初のリニア・モーターカーである。最高速度450キロで空港と市内を7分(バスだと約1時間)で結び、運賃は片道300元(4,500円)。上海での平均月収が1,500元というから、滅茶苦茶高い乗り物だ。一体どなたが乗るのだろうか?

IMG_2591a[1] 

 夜になると、高速道路はまるでクリスマスのように赤や青のネオンで飾られ、夢の世界を見ているようだ。上海は2010年の万国博覧会開催に名乗りをあげている。そのためのデモンストレーションなのだろうが、外部の者の目で見ると、他にやらなければならないことが山積しているように思うのだが、要らぬお節介でしょうか胡錦涛【こきんとう】(当時の国家主席)さん。

上海 晩飯  

 まあ、何はともあれ、腹ごしらえということで、午後6時30分、夕食。ありきたりの無国籍中華料理で。美味くもない、不味くもないという顔で箸を運んでいると、トラベルサライの添乗員・奥村君が「面白いものがありますよ」と声をかけてくる。3年前のシルクロードの旅で羊の眼肉・蛇・サソリなどを食して以来、彼は僕のことをゲテモノ喰いだと思い込んでいる。言い訳に聞こえるかも知れないが、その民族の食事文化に触れることが、その民族を知る最良の方策だと考えているだけで、ゲテモノを選んで食べようとしている訳ではない。しかし、彼の挑発に乗って、はしゃぎながらゲテモノを口に運ぶ僕に皆がカメラを向けることで、ただの食事がイベントと化す。これがツアー旅行を楽しくするコツなのだ。

鹿酒 

 で、彼が勧めたのが鮮鹿茸血酒。鹿の茸【きのこ】とは中国らしい表現だが、要するに切り取ったばかりで血の滴る鹿の角を白酒【パイチュウ】につけただけのものである。鹿茸【ろくじょう】は中国東北地方に生息する若い雄の満州鹿から取るそうで、人参や豹の皮とともに東北三宝の一つだそうだ。美味くもなんともないが、滋養強壮に効果のある貴重な漢方薬で、長寿不死の神薬とも言われるそうだ。過酷なチベットの旅を乗り切るために、乾杯! 

 腹も満たされ、鹿茸酒で元気も出た一行は、フライト1時間半前の午後7時45分、虹橋空港に到着。ところが、手続きを済ませ搭乗を待つ我々に成都便延着の知らせが……。出発前の不安は現実のものとなった。遅延の理由は何ら説明がなく、お詫びに菓子と飲み物が配られただけ。中国の航空会社にはお客さんに乗ってもらっているという意識はなく、乗せてやっているという気持ちしかないのか!ちゃんと説明しろ、(まあ、中国語で説明されても分からないのではあるが。)と叫んだところで飛行機が飛ぶわけでもなく、ただ黙って待つしかない。

 結局、2時間遅れの午後11時20分に上海を出発。成都空港に降り立ったのは、日付が変わった午前1時40分、ホテルのベッドに潜り込んだのが午前3時半(日本時間午前4時30分)。過酷な一日であったが、これはまだほんの序章に過ぎなかったのである。(つづく)




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【 2014/01/24 16:16 】

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