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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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大足で大汗

8月4日(月)

001[1] 

 成都は三国志の時代の蜀【しょく】の都、劉備玄徳【りゅうびげんとく】や諸葛孔明【しょかつこうめい】の活躍した舞台である。 「蜀の桟道【さんどう】」という言葉などから山間の小都市というイメージを持っていたが、現在は都市部だけで人口250万人を超える超大都会である。昨夜というか今朝、降り立った空港にしても、3年前に訪れた敦煌空港程度かと思っていたがとんでもない。小松空港など足下にも及ばない大空港であった。

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 我々が泊まっているのは成都総府皇冠假日酒店。漢字で書くとどこのホテルかさっぱり分からないが、ホリデイイン・クラウンプラザ・ホテル。

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 空港から30分ほどのビジネス街にある33階建ての5ツ星ホテルだ。1996年の開業だから、部屋も新しくて綺麗だ。午前7時30分、4時間ほどの睡眠でたたき起こされて、4年前の1999年に世界遺産に登録された「大足石刻【だいそくせっこく】」に向かった。成都には武侯祀がある。三国時代の授業で羽毛扇を手に話をするくらい敬愛してやまない孔明先生を祀った廟だ。本来ならそっちのほうに行きたいのだが、団体旅行なので我が儘は言えない。大足石刻は40カ所余りに分布する石刻群の総称であるが、時間の関係もあり宝頂山石刻のみを参観することにした。

ガイド

 午前8時30分、ホテルを出発。大足は重慶市の郊外にあり、成都から片道350キロ。案内役を務めてくれたのは現地添乗員の胥璽【しょじ】君。偉くなりたいとの思いから、学生時代に親が付けてくれた名前を捨てて、自ら璽(皇帝の印章のこと)と名乗ったという変わり種だが、日本語は堪能である。

 バスに乗ってすぐ、同級生の役人が豊かな生活をしているだの、役人の給料が上がった分だけ税金が上がったという愚痴を聞かされる。その上、ガイド証明書を携帯していないと罰金が1万元だが、役人に袖の下を渡すと2,000元になるという裏話まで飛び出す始末。よっぽど役人が嫌いなようである。後日、彼の思いが爆発することになるのであるが、この時は誰も知るよしもない。

大足の娘 

 もちろん高速道路を使ったのだが、観光バスは時速90キロに制限されているため、4時間半もかかって午後2時に大足に到着。大足賓館で遅い昼食をとったんだけど、レストランの受付の女の子がピョオリャン(綺麗な子)だったので、無理を言って記念撮影。(こらっ、鼻の下伸ばしてんじゃないの!!)
 
 その後、宝頂山に向かったのだが、これが大変な悪路。もともと道路が良くないところへもってきて、観光客の増加に対応するため道路工事が行われているので、あちこち穴だらけ。バスは右に左に、前に後ろに、大きく傾き、むち打ち症になりそうだ。30分をかけて漸く宝頂山に辿り着いた。



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 宝頂山石刻は南宋の1179年から1249年までの70年間にわたり、名僧趙智鳳の指揮によって計画的に造営されたため、他の中国の石窟と違って同じものはなく、ひとつの流れになっているそうだ。参道は500メートル余りあり、磨崖像は1万体にも及ぶそうだ。

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 全長31メートルの釈迦涅槃像や千手観音像は確かに圧巻ではあるが、敦煌の莫高窟に比べると芸術性では見劣りする。その上、西域の香りのする莫高窟と違い、純粋に中国的なのだ。四川は道教の中心地であったこともあり、多分にその影響を受けているようで、何となく違和感がある。特に顎髭【あごひげ】を伸ばしたお釈迦さまの像には、思わず吹き出しそうになってしまった。

大足1  

 昨年訪れたインドのアジャンタ石窟と同じように湾曲する渓谷に沿って彫られているのだが、規模的には小さく、そこに彩色された仏像が溢れんばかりに並べられており、息苦しさを感じる。

大足2

 その上、気温は37℃。湿度は測りようがないが、推定99%。とにかく暑い。拭いても拭いても汗が噴き出す。まるで、サウナにでも入っているようだ。約1時間の参観であったが、どっぷり疲れてしまった。往復10時間もかけて見る価値があったかどうか疑問が残った。

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 大足石刻の参観が予想以上に時間がかかったので、ホテルに帰らず直接、陳麻婆豆腐店へ。午後9時という遅い夕食になってしまった。

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 麻婆豆腐は料理の鉄人として知られる陳建一の父・陳建民氏が日本に紹介した成都の名物料理。これを食べずして、四川料理を語ることなかれ、という代物である。唐辛子と山椒をふんだんに使っており、辛い上に舌が痺れ、汗が噴き出す。大足での大汗には閉口したが、美味い料理でかく汗は気持ちがいい。

 そこへ、添乗員の奥村君がにこにこ顔で出してきたのが、どぶの臭いがするという臭豆腐。鼻を近づけて一瞬ためらったが、ここで逃げては男が廃る。息を止めて、口に放り込み、紹興酒で一気に流し込んだ。あ~臭っ。

 さあ、明日はいよいよチベットだ。(つづく)



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【 2014/01/23 17:35 】

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