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なまぐさ坊主の聖地巡礼

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ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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チベットの葬送と露店のおっさん

8月5日(火)

P8050047.jpg 

 午前11時40、拉薩飯店に到着。拉薩飯店はラサでもっとも高級なホテルだそうだ。いったん部屋に入って休憩をとった後、まずは腹ごしらえということで、ホテル近くのレストランで昼食。窓の外に子供がやって来て、手を出している。

P1010058.jpg 

 奥村君が気を利かして、特別料理が登場する。魚の中華あんかけだ。魚が特別料理?と思われる方もあろうが、実はチベット人は魚を食わないのだ。なぜかって?まあまあ、慌てず僕の話をお聞き。

 ご存じの方もおいでだと思うが、チベットでは鳥葬が行われている。昨年訪れたインドのムンバイでもゾロアスター教徒が鳥葬を行っている。仏教が入る前のチベットで盛んであった民族宗教のボン教が、どうもゾロアスター教の影響を受けているらしい。それと、仏教なら当然火葬になるのだが、チベットは高地のため木が育たず、木材が貴重であることも影響している。

20091030180625[1]

 チベットの人々は、死んだあとの肉体をほかの生き物に与えることは、この世での最後の施しと考えている。鳥葬は郊外の山上で行われるのだが、ただ遺体を山上に置いて来るだけではない。専門の仕事師がいて、鳥が食べやすいように、爺ちゃん・婆ちゃんの遺体を刃物で切り刻み、骨まで砕いて団子状にし、ハゲタカなどの鳥に喰わせるのである。遺体に群がっている鳥の写真はネットからの借り物。遺体を切り刻んでいる写真もあったが、流石に掲載するのをためらった。(見たい方は、チベット・鳥葬・画像で検索してみてください。)文化の違いとは言え、余り気持ちのいい方法ではない。

 普通の人々はこの鳥葬で葬られるのだが、実はそうでない人もいる。たくさんの徳を積んだ偉い坊さんは、もう施しをする必要がないので、火葬とする。特に偉いダライ・ラマのような高僧は、ミイラにして廟塔【びょうとう】(後日、拝ませてもらうことになる)に納める。僕が死んだら、当然火葬にしてもらえると思うんだけど。えっ、お前は鳥葬だって!!疫病で死んだ人は土葬に、そして、未亡人・子供・乞食の遺体はヤルツァンポ川に流して魚の餌にする。だから、チベットの人々は魚を食べないのだ。

昼飯 

 したがって、目の前の皿に乗っている魚は、昨日まで川底に沈む遺体をつついていたかも知れないのだ。ならば、ならば、ならばこそ、美味いに違いない……。みなさん嫌がって食べようとしない。なら、僕の出番でしょ。ということで、またもフラッシュを浴びながら、箸を運ぶはめになった。

露店1 露店2
 腹ごなしにホテル前の露店を冷やかしに行ってみる。20人ほどのおばはん(失礼、年齢が分からないので)達が。マニ車・ネックレスなど小物を商っている。日本人観光客はそれほど来ていないようで、インドの仏蹟地のように、「ジェンブデ、シェンエ~ン」などといった日本語が飛び交うことはない。片言の英語と電卓での交渉となる。なかなか気さくなおばはんから、銀製(?)のブレスレッドと指輪を、言い値の60元を20元にプライスダウンさせてゲットした。その時、元締めらしきおっさんの口から、「バキヤロウ」の言葉が飛び出した。

 「意味が分かって使っているのか、おっさん。そんな言葉使うと日本人の機嫌を損ねるぞ」と言ったところで、通じるはずもない。日本人観光客の皆様、外国人に悪い日本語を教えるのは、止めましょう。(つづく)

 
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【 2014/01/21 15:29 】

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