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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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チベットの坊さんって、おカマ?

8月5日(火)

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 いよいよジョカンに足を踏み入れる。内部は暗く、ヤク(牦。高地に棲息する牛の一種で、縮れた長い毛を持つ)の乳で作るバターの灯明がゆらいでおり、動物質の臭いが鼻をつく。巡礼達はポットに入れた溶かしたバターや固形のバターを注ぎ足していく。注ぎ足しながら、ブツブツブツブツ………オムマニ……オム……ブツブツ。オムとしか聞こえないが、実はオムマニベメフムと呟【つぶや】いているのである。オムマニベメフムは、「蓮華にある宝珠に幸いあれ」という意味の呪文で、チベットの人はしょっちゅうこれを呟いている。かのオウム真理教の「オウム」と「オム」は同じ意味だ。

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 ジョカンには多くの仏像が祀られているが、本尊は文成公主がチベットに嫁いだ際に、中国から持参したという黄金の釈迦牟尼仏像である。 12歳のお釈迦さんの姿をかたどったものとされるが、やや違和感はあるものの、なかなかいいお顔をしておられる。このご本尊の前で僕たち夫婦と、79歳のKさんが五体投地をまねごとを試みた。なぜかチベットで五体投地したいというのが奥さんの念願だったので、僕もお付き合いして数回五体投地を繰り返し、身延山で修行に励む息子の身体健全などを祈った。本当は身体を地に投げ出さなくてはいけないのだが、床はヤクバターでベトベトになっている。服が汚れることを恐れ、頭を床につけるだけで勘弁してもらった。(これじゃ~、祈りは叶えられないかも。)

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 祈りと呪文とバターの臭いが混じり合った思い空気のお堂を出て、屋上へ出た。澄み切った陽光(こんな表現は変かな)のもと、法輪と「金色臥鹿」が金色に輝いている。

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 夫婦で記念撮影。

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 李さん、胥君も一緒に記念撮影。金色に輝いているのは、金銅を打ち出して作った法輪。

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 臙脂【えんじ】色の衣をまとった、これぞチベット僧というお顔のお坊さんがおいでになられたので、記念撮影をお願いした。僕たち夫婦の間に入ってもらって、左後方にポタラ宮が遠望できる最高のショットだ。その時は全く気がつかなかったが、プリントした写真を見ると、お坊さんの左手の指が僕の右手の指にからんでいる。

 彼はゲルグ派(黄帽派)のお坊さん。ゲルグ派では妻帯が禁止されている。ということは、ひょっとしてあのお坊さん、おカマだったのかな?いやいや、そんな失礼なことを考えてはいけません………よ。

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八廓街で大きなマニ車を廻して喜ぶみんな

 われわれもチベットの人々の流れの中に入って、ジョカンの周りを4分の3周だけコルラした後、午後6時、八廓街の一角(洒落ではありません)にあるレストランでチベット料理の夕食をとった。チベット料理と言えば、ジャ(バター茶)とツァンパ。バター茶はその名の通り茶にヤクのバターと塩を加えたもの、ツァンパは青裸麦を煎って粉にしたものにバター茶を加えて練ったもので、幼少の頃に食べた記憶のある麦こがし(はったい粉)のようなものだ。(と言っても、今の若い人には分かんねぇ~だろ~な~。)

ラサ晩飯
唇の色が悪いね~

 チベットの坊さんが読経の後に、木製の椀で練ったツァンパを口に運び、バター茶をすする映像をご覧になった方もおいでかと思うが、これがまた美味そうに見えるのだ。チベットでは必ず口にしなければと思っていた代物だが、バター茶は塩が効いていてまずまずの味だが、ツァンパは甘みがあって美味くなかった。恐らく外国人が食べやすいようにしたのだろうが、大きなお世話だ。本当のツァンパを食べさせてくれ!

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 その他、チベット風餃子のモモ、ヤクのチーズ、ヤクのチーズの揚げ物、ヤクの焼き肉(指さしているやつ)。嬉しいことに、これに地酒がついている。チャンと呼ばれる青裸麦で作ったチベット風どぶろくだ。やや酸味があるものの、なかなか口当たりが良くて美味い。要らないとおっしゃる方の分までいただいて、3杯飲んだのだが、物足りない。しかし、アルコールは高山病を引き起こす要因になると聞かされているため、酒豪の皆さんも我慢しておいでの様子。流石の僕もおかわりを所望できなかった。

 ここでアクシデントが発生。食事をしながら、チベットの民族舞踊ショーを楽しむ予定だったのだが、ドタキャンされてしまった。政府のお偉方が横取りしていったのだと言う。またか!!平成12年のシルクロードの旅の時も、軟臥車(グリーン寝台)の席を石油会社のお偉いさんに奪われ、無理矢理、硬臥車(1等寝台)の席にさせられて、悔しい思いをしたが、本当にまたかよである。

ホテル玄関 

 そう言えば、泊まっている拉薩飯店の玄関に「熱烈歓迎・北京市代表団」、「熱烈歓迎・張家港市党政代表団」、「熱烈歓迎・上海市長寧区党政代表団」という、赤い横幕がかかっていたが、こいつらが横取りしやがったんだ。お前ら、何様のつもりだ。予約したのはこっちが先じゃないか。黙っていれば、つけ上がりやがって。いい加減にしろ!!、と叫びたいほどだ。

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 ガイドの胥君が機転をきかし、恥ずかしがる店の女の子を舞台にあげての即席歌謡ショーとなった。腹の虫はおさまらないが、彼女たちに免じて許すこととした。(つづく)




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【 2014/01/19 14:28 】

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