fc2ブログ

なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

カテゴリ

最新記事

fc2カウンター

Facebook

月別アーカイブ

最新トラックバック

最新コメント

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

法華経化城喩品第7 偈頌(詩文)による世尊の説法①

 ダウンロード
 
 
するとその時、世尊はまさにこの意味を重ねて示しつつ、次の詩を述べられた。

 『大通智勝如来という世間の人々の指導者が、覚りの座に坐っておられた時、その人
 は最高の真理を見るものではあったけれども、まるまる10中劫もの間、この上ない正
 しく完全な覚りを得ることはなかった。

 神々や、龍、アスラ、(半神半人の)グヒヤカたちは、その勝利者に対する供養のた
 めに奮励し、そこで、この人間の指導者が覚りを覚られると、この人間の指導者の上
 に花々の雨を注ぎかけた。

 頭上の空中においてその勝利者に対する恭敬と供養のために太鼓の音が響き渡った。
 その際、それらの神々や、龍、アスラ、グヒヤカたちは、勝利者が長い間この上ない
 境地を覚りつつあるけれども、なかなか覚られないので大変に心を悩ませていた。

 そして、10中劫が過ぎ去った後に、他の誰にも及ぶことのできないそのブッダは、こ
 の上ない正しく完全な覚りに到達されたのである。その時、それらの諸々の世界にい
 る神々や、人間、龍、アスラたちのすべては、歓喜し、心が高揚した。

 その時、その人間の指導者であるブッダの16人の息子たちは、まだ少年であったが、
 徳の豊かな勇者たちで、幾100・コーティもの数え切れないほど多くの生命あるもの
 たちに伴われて、その両足で歩くものの最善の王に近づいた。

 16人の息子たちは、指導者の両足を頭におしいただいて敬意を表してから、『法を説
 き明かしてください。獅子のように偉大なる人間の王よ、雄弁な説法によって今、私
 たちと、この世間の人々を満足させてください』と懇願した。


梵天勧請2
梵天勧請

 『偉大なる指導者よ、久しい時間の後にあなたが出現されたことが、世界のこの十方
 において知られています。生命あるものたちに瑞相ずいそうを覚知させるために、あなたは、
 ブラフマー神(梵天ぼんてん)の天上の乗り物を震動させられました』

 東の方角にある5万・コーティもの数え切れないほど多くの国土が震動させられた。ま 
 た、そこにある最も勝れたブラフマー神の天上の乗り物は過度に輝きわたった。

 それらのブラフマー神たちは、このような瑞相を理解して、世間の指導者の王に近づ
 いた。それらのブラフマー神たちは、ここにおいて指導者に花々をふり注いだ後に、
 その世間の指導者の王に天上の乗り物をすべて差し上げた。
 
 
それらのブラフマー神たちは、ブッダに真理の車輪を転ずることを懇願し、詩を歌っ
 てブッダを讃嘆した。けれども、その人間の王の中の王は、『私にとって、未だ法を
 説くべき時ではない』と考えて沈黙しておられた。

 南の方角においても同様であり、さらに西、下方、北においても、上方においても、
 〔南東、南西、北東、北西の〕四維しいにおいても同様であって、そこに幾1000・コー
 ティもの数え切れないほど多くのブラフマー神たちがやって来て、
 
 
指導者に花々をふり注ぎ、指導者の両足を頭におしいただいて敬意を表し、さらに
 天上の乗り物をすべて差し上げ、指導者を讃嘆し、さらに次のことを懇願した。

 『無限の視力を持つ人よ、あなたは真理の車輪を転じてください。幾コーティもの
 数え切れないほど多くの劫を経ても、あなたは極めて会い難い人です。過去におい
 て育まれた慈悲の力を示してください。不死の門を開いてください』

ダウンロード
初転法輪像(インド・サールナート)

 ブラフマー神たちの懇願を知って、無限の視力を持つ人は、多くの種類の法、すなわ
 ち、4つの真理(四聖諦)と、あらゆる存在がお互いに相縁あいよって生じていること(えん
 )を詳細に説かれた。

 
その無限の視力を持つ人は、無知(無明)を最初として、〔老〕死を最終項目とする
 苦〔、すなわち十二因縁じゅうにいんねん〕を説かれた。これらのすべてのわざわいと死は、誕生によ
 って生じたのであり、あなたたちは、まさにこれが人間の在り方であることを知るが
 よい。

 そのブッダが、多くの種類の無限に多種多様な法を説き終えられると直ちに、それら
 の法を聞いて、80コーティ・ナユタもの数え切れないほど多くの衆生は速やかに声聞
 の大地に立った。

 次の第二の機会に、その勝利者が多くの法を説かれた時、ガンジス河の砂の数のよう
 に多くの清らかなそれらの衆生が瞬時にして声聞となった。

 それより後、その世間の人々の指導者に属する集団の構成員は、その時、数えきれな
 いものとなった。幾コーティ・ナユタ劫もの量り知れない時間、一人ひとりを数え続
 けても、それらの終わりに遭遇することはないであろう。

 そしてまた、それらのブッダの嫡出子ちゃくしゅつしたちで、出家した16人の王子であるそれら
 の沙弥たちはすべて、その勝利者に申し上げた。『指導者よ、最高の法を説き明かし
 てください。

 世間をよく知る人よ、実にあなたがすべての勝利者たちの最上の人であるように、そ
 のように私たちもなりたいものです。また、あなたは実に清らかな眼を持つ勇者であ
 り、これらの衆生のすべてが、あなたのようになりますように』と。


 その勝利者は、これらの幼い息子たちのこのような意向を知って、幾コーティ・ナユ
 タもの多くの譬喩によって、最上にして最高の覚りを説き明かした。

 幾千もの理由によって説き示しさらに神通の智慧を示現しながら世間の保護者は、
 賢明な菩薩たちが実践している通りに真実の修行を示した。

 
その結果、ブッダは、その数がガンジス河の砂の数のように幾千もの多くの詩によっ
 て、まさにこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という広大なる経を説かれ
 たのだ。

 
そして、その勝利者は、この経を説かれた後、精舎に入って観察し続けられた。まる
 まる84劫もの間世間の人々の保護者は同一の席にあって精神を集中しておられた。

 それらの16人の沙弥たちは、指導者が精舎の中に坐っておられて、出て来られること
 がないのを知って、幾コーティもの多くの生命あるものたちに、汚れのない、めでた
 いこのブッダの知を説いて聞かせた。

 それらの16人の沙弥たちは、それぞれ自分の座席を設けて、それらの衆生にまさにこ
 の経を説いた。その後、それらの沙弥たちは、その人格を完成された人の教えのもと
 で、このような尽力をなしたのである。

 その時、その人格を完成された人の一人ひとりの息子は、6万ものガンジス河の砂の
 数のように無量の人々にこの経を説いて聞かせ、多くの衆生を導いたのである。
                                  (つづく)


↓ ランキング挑戦中  Brog Rankingのバナーをポチッと押してね!
 
スポンサーサイト



テーマ:仏教・佛教 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2022/09/06 05:21 】

第7章 過去との結びつき(化城喩品第7)  | コメント(0)  | トラックバック(0)  |
<< 法華経化城喩品第7 偈頌(詩文)による世尊の説法② | ホーム | 法華経化城喩品第7 化城宝処の譬え >>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム |