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なまぐさ坊主の聖地巡礼

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ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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法華経見宝塔品第11 巨大なストゥーパの出現とその理由

 第11章 ストゥーパの出現(見宝塔品けんほうとうほん第11)


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 その時、世尊の面前において、その集会の真ん中の地面から高さが500ヨージャナ(約7500㎞)あり、周囲もその高さにふさわしい大きさを持つ七宝でできたストゥーパ(宝塔)が出現した。そのストゥーパは、宙に昇ると空中に静止した。それは、輝かしく、見るも美しく、花をしつらえた5000もの手すり(欄楯らんじゅん)で見事に装飾され、幾千もの多くの塔門によって荘厳され、幾千もののぼりと勝利の旗が垂れ下がり、宝石を連ねた幾千ものひもが懸かり、幾千もの細長い布や鈴が下がっていて、タマーラ樹の葉と栴檀せんだんの木の香りを放って、この全世界がその香りによって満たされた。

 そして、このストゥーパの日傘の列は、七宝、すなわち、金、銀、瑠璃るり琥珀こはく瑪瑙めのう、赤真珠、水晶で造られていて、四大王天に属する神々の宮殿までも高くそびえていた。また、そのストゥーパの上のほうで、三十三天(
忉利天とうりてん)に属する神々の子たちが、天上のマンダーラヴァ(曼陀羅華まんだらけや、大マンダーラヴァの花をその宝石造りのストゥーパの中から次のような声が聞こえてきた。

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 「素晴らしいことです。素晴らしいことです。釈迦牟尼世尊よ、あなたは、この白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を見事に説かれました。世尊よ、これはその通りです。人格を完成された人よ、これはその通りです」

 すると、それらの四衆たちは、その宝石造りの大いなるストゥーパが宙に浮いて空中に留まっているのを見て、喜びを生じ、喜悦と歓喜と澄みきった思い(浄信)で心が満たされた、その時、四衆たちは座席から立ち上がり、合掌したままでいた。

 するとその時、大楽説だいぎょうせつ(大いなる弁才を持つもの)という名前の偉大な人である菩薩は、神々や人間、アスラに伴われた世間の人々が、以上の瑞相ずいそうを目の当たりにして不思議な思いを抱いているのを知って、世尊に次のように尋ねた。

 「世尊よ、このような宝石造りのストゥーパが世間において出現する理由は何であり、原因は何でありましょうか?あるいは、世尊よ、この宝石造りの大いなるストゥーパの中からこのような声を出しておられるのはどなたであようか?」

 このように尋ねられて、世尊大楽説という偉大な菩薩に次のように答えられた。

 「大楽説よ、この宝石造りの大いなるストゥーパの中には、ブッダ自身の一揃ひとそろいの全体をなす身体が存在しており、これは、そのブッダのストゥーパなのである。そのブッダが、声を放たれたのだ。

 大楽説よ、下の方向に幾100・1000・コーティ・ナユタもの無数の世界を通り過ぎると、宝浄ほうじょう(宝石によって清められたところ)という名前の世界がある。そこに多宝たほう(多くの宝を持つもの)という名前の正しく完全に覚った尊敬されるべきブッダがいた。そのブッダの過去世における誓願は、次のことであった。

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 『私はかつて菩薩として修行を行なっていた。私は、菩薩のための教えであるこの白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を聞かなかった間には、この上ない正しく完全な覚りにおいて完成されることはなかった。けれども、私はこの「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を聞いて、その後に、私はこの上ない正しく完全な覚りにおいて完成されたのである』

 しかもまた、大楽説よ、その故に世尊である多宝というブッダは、完全なる滅度に入る時、神々、悪魔、ブラフマー神に伴われた世間の人々や、沙門とバラモンとに伴われた生きとし生けるものの面前において、次のように告げたのである。

 『男性出家者たちよ、実に私が完全なる滅度に入った後、私のために宝石造りの大いなるストゥーパを一つ造るべきである。さらに、私のために他の諸々のストゥーパを造るべきである』と。

 しかもまた、大楽説よ、その世尊である多宝というブッダの神通力による祈願とは、次のことであったのだ。

  『私のこのストゥーパは、十方のあらゆる世界に存在していて、そのブッダの国土がどこであれ、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門が説き示されるならば、私の全身を安置したこのストゥーパは、それぞれのブッダの国土に出現するであろう。

 世尊であるブッダたちがそれぞれ、この
「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を説いている時、そのストゥーパは集会の群衆の真上の空中に留まるであろう。また、この「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門を説いておられるそれらのブッダたちに対して、私の全身を安置したこのストゥーパが、〈素晴らしいことです〉という感嘆の言葉を語るであろう

 だから、大楽説よ、この
「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」という法門をこのサハー世界(娑婆世界)において、私(釈迦牟尼)が説いているので、この集会の群衆の中央から、その世尊であり、多宝というブッダの遺骨を安置したこのストゥーパが出現したのである」(つづく)



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テーマ:仏教・佛教 - ジャンル:学問・文化・芸術

【 2022/11/08 05:25 】

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