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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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くそっ、中国共産党。くそっ、中国東方航空!!!!

8月9日(土)

P1010215.jpg 

 午前10時25分、チベットに別れを告げ、成都に向かった。

チベットの少年 

 僕の隣の席にはチベット人の親子。少年からおやつを貰ったんだけど、これがヨーグルト味のツァンパでなかなか美味い。この少年、まだ小学生なんだけれど、飛行機の中で学校の宿題らしきものを一生懸命にやっている。見ると、英語のフレーズを書き写している。内容は日本の中学2年生ぐらいのレベルだ。

 「Are you Tibetan?」「No,I am Chines.」「Are you Tibetan?」「No,I am Chines.」何遍聞いても同じ答えが返って来る。まあ、国籍から言えば中国人なんだろうけど、民族的にはチベット人でしょ。ツァンパ食べてるもんね。それを頑なに、中国人だと言い張る。チベット人の誇りないの?と聞きたいくらいなんだけど、チベット人と言えない辛い事情があるんだろうな。この子は一生懸命英語を勉強して、将来は中国共産党に入って出世して、チベット自治区の偉いさんになろうとしてるんだろうな。いや、親がそうさせようとしてるんだろうな。 なんて考えると、なんだか悲しくなってしまった。

 2時間半ほどで飛行機は次第に高度を下げ始めたのだが、そこは成都ではなく、重慶だった。午後12時50分、重慶空港に着陸。成都が大雷雨で空港閉鎖となり、重慶で天候回復待ちとなったのだ。結局、機内で3時間も待たされることになったのだが、この時、役人嫌いの胥【しょ】君の怒りが爆発することになる。

ガイド

 と言うのは、缶詰状態になって暫くしてから、政府のお偉いさん(ひょっとしたら、チベットで我々の邪魔をした連中かも知れない)と思われる一行が、飛行機から降り始めたのである。待機時間が長引きそうなので、空港の待合室で待てることになったと思い、降りようとしたらスチュワーデスに止められた。彼らは急遽、重慶発の飛行機に乗り換えることになったのだと言う。おかしいとは思いつつ、納得したのだが、1時間余りして彼らが帰って来たのだ。

 間違いなく彼らは待合室でゆったりとした気分で茶でも飲んでいたのだ。怒り狂った胥君がスチュワーデスに食ってかかる。何と言っているのか分からないが、恐らく「外国人観光客が乗っているのに、政府高官が勝手な行動をとったら国際的信用が無くなってしまう(もうとっくに信用されTないけどね)」とか何とか言っているんだろう。顔を真っ赤にして、口から泡を飛ばして捲【まく】し立てている。 胥君、よっぽど共産党員がお嫌いのようだ。

 3時間機内に缶詰にされて、重慶を立ったのが午後3時40分。午後4時30分成都に着いた。上海便も遅れているとのことで、大慌てでチェックインしたが、出発は遅れに遅れて午後7時になってしまった。

上海晩飯 

 結局、浦東空港に着いたのは午後9時20分。本来は午後4時35分到着予定だったから5時間の遅れ。えっ、5時間ですよ。上海の夜は京劇を観ようか、ジャズを聴こうかと言っていたのが、全部パー。その上、上海は異常気象で高温の日が続いており、節電中のため街は真っ暗け。有名な上海の夜景も見られない。

 ホテルに到着したのが午後10時を過ぎていたから、折角の海鮮中華も夜食になってしまった。レストランの女の子も5時間も待たされたもんだから、不機嫌そのもの。美味い中華も不味くなるじゃん。明日こそ時間通りにゆきますようにとの願いをこめて乾杯したのだが、その最終日はもっと悲惨なことになってしまった。

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 ホテルはオールドジャズバンドで有名な和平飯店。でも、ただ寝るだけ。もったいない。

8月10日(日)

P1010238.jpg 

 午前9時30分、浦東空港へ。離陸予定は午前11時35分。搭乗手続きを済ませて、11時過ぎにバスに乗って飛行機へと向かったのだが、なんと途中でターミナルに引き返してしまった。機材不調とのことだが、機材は見えているけど、修理している様子もない。お詫びに中華弁当と飲み物の配給があったが、ろくな説明もないまま空港にとどめ置かれた。なんで遅れているか説明ぐらいしろよな。腹の立つ。

上海空港 

 インドで鍛えた堪忍袋もついに切れたが、ひたすら待つしかない。結局、上海を飛び立ったのが午後5時20分。昨日が5時間遅れで辟易したが、今日はなんと、なんとなんと、6時間遅れ。もう、いい加減にくれよな。
 2時間遅れで始まった今回の旅は、なんと6時間遅れで終わったのである。お疲れさま。(おわり)

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【 2014/01/11 18:05 】

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