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なまぐさ坊主の聖地巡礼

プロフィール

ホンジュン

Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
 毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。

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イスタンブール2日目 その1

 8月4日(日)

 午前6時、再びリュステム・パシャ・ジャーミィをめざす。昨日、奥村君がホテル周辺の地図をくれた。もっと早くくれれば、昨日迷わずに済んだのにと、少し恨めしい。リュステム・パシャ・ジャーミィはホテルから右に出て、エジプシャンバザールに続く問屋街の中にある。奥さんもしぶしぶついて来た。

  今日は、イスラーム暦では1434年9月27日。西暦622年にムハンマドがメディナに移住したヒジュラから数えて1434年。そして、今月は9月でラマダーン(断食)の月だ。昨年の7月場所で、エジプト出身の大砂嵐金太郎関が断食をしながら新十両場所を勝ち越しで終えたことで話題となった。イスラーム暦9月の1カ月間は日中の飲み食いは禁止されている。唾すら飲んではいけない。国民の3割しか毎日の礼拝をしていないというトルコ人だから、どれだけの人が断食しているかわからないけど、太陽が沈めば無礼講。8月8日はラマダーン開けのお祭りになるが、昨日は土曜日ということもあって、ラマダーン開けを待てないたくさんの人が出てどんちゃん騒ぎをしていたのだろう、町中はゴミだらけ。イェニ・ジャーミィの周辺を清掃員の人々が一生懸命に掃除していた。 
             
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 イェニ・ジャーミィの中を覗くと、たくさんの人々が横になっている。朝の礼拝を終えて仮眠しているのか、昨晩飲み過ぎて、二日酔いで横になっているのか分からない。可愛い男の子がいたので、写真を撮らせてもらった。

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その時、ポケットの携帯が鳴った。ドキッ!!お檀家さんに危ない人がいる。えっ、お葬式か?慌てて出たら、M上人からの仕事の話だった。すんません、今トルコにいます。

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 昨日来たエジプシャンバザールを通り過ぎると左手に大きなドームが見える。リュステム・パシャ・ジャーミィだ。あれっ、ここ昨日来たところだ。なあ~んだ、昨日の場所であってたんだ。

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 でも、入り口がどこにあるのか、分からない。ぐるっと一周してみても、入口らしき所はあるが、閉まっている。向かいの靴屋のおっさんが店先に商品を並べながら、「ヘ~イ、ジャポネ。ノット、オープン。」「OK、OK。」まだ、6時過ぎだから、店開いてないの分かってるし、靴買う気なんかないよ。結局諦めてホテルに帰った。

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 ホテルのすぐ隣にお菓子屋さんがある。毎回その前を通る度に、奥さんが「美味しそう」と言うので、入ってみた。


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 まあカラフルなお菓子が並んでいる。1箱26リラ(1400円位)のを買って、日本に帰って食べようと思ったら、中から虫が出て来てびっくりでした。

 朝食を済ませて、なにげなく『地球の歩き方』を読んでいたら、リュシュテム・パシャ・ジャーミィが開くのは午前8時と書いてある。えっ、なんで。イェニ・ジャーミィには信者さん達がいた。その時間にリュステム・パシャ・ジャーミィに信者らしき人は誰もいなかった。ということは、リュステム・パシャ・ジャーミィは完全に観光用になっていて、一般の信者が礼拝する所ではなくなってるんだ。あっ、靴屋のおっさんが「まだ開いてないよ」と言ったのは、自分の店のことじゃなく、リュステム・パシャ・ジャーミィのことだったんだ。時計を見たら8時25分。観光に出発するまでまだ時間がある。急ぎ、一人でリュステム・パシャ・ジャーミィに向かった。

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 さっきの靴屋の向かいのドアが開いていて、階段がある。こんな所に入口があった。恐る恐る二階にあがってみた。警備員さんが一人だけいる。

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 イズニックタイルが美しい。

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 靴を脱いで中に入る。誰もいない。たった一人、ミフラーブ(メッカの方角を示すくぼみ)に向かって坐った。リュステム・パシャ・ジャーミィはミマール・シナンが1561年、61歳の時に設計したジャーミィだ。ここに来ればシナンの息づかいを感じられると思い、ここを目指したんだけど、ホテルのすぐ近くにあるというのに、いや~遠かった。やっと3度目に来れましたよ、シナンさん。 これじゃまるで、諸葛孔明に対する劉備の「三顧の礼」じゃないですか。「わしにそんなに簡単に会えると思うな。」という声が聞こえたような気がした。


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 2リラのお賽銭をあげ、お土産にナザールボンジュウというトルコの御守りを3リラで買った。

 さあ、今日はまずはお買い物から。トルコ絨緞のお店に行ったんだけど、これが昨日の宝石店と同じビルにある。


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まずは、ムスタファさんによる流暢な日本語による講義から始まった。「世界デ一番古イ絨緞ハ、サンクトペテルクノエルミタージュ博物館ニアリマス。今カラ2500年前ノ物デ、100%ウールデ織ラレテイマス。ダブノットデ織ラレテイルノデトルコノ物デス。世界中デ絨緞ガ織ラレテイマス。ペルシア、モロッコ、アフガニスタン、中国。中国ハ残念ナガラ(笑い)、残念トイウノハ余所ノ国ノ柄ヲ真似シテ…………」、と延々と続きます。そのうち、チャイというトルコ風の紅茶のサービスが始まった。なかな美味い。

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 「ソレデハ、実際ニ見テイタダキマショウ」ということで、1枚、2枚、3枚と増えていき、10枚以上の絨緞が所狭しと並べられていく。ヘレケはトルコ絨緞の代名詞だが、本当に素晴らしい。夏と冬とリバーシブルで使えるそうで、見る角度によって色が違って見える。あちこちで商談が始まった。本堂の焼香台の前に置くのに、50㎝×120㎝のサイズで、ウールの物はあるか聞いてみたら、残念ながらウールの物はないと言う。シルクならそのサイズがある。「ちなみに、おいくら?」「26万円デ~ス。デモ交渉ニヨッテハオ安クナリマス。」「冗談じゃない、そんな高いの買えませ~ん。」と、交渉はすぐに決裂。
 
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 あちこちで交渉が決裂していく中、ついにターゲットはO君一人に絞られた。海坊主のようなツルツル頭の社長さんまで出て来て、ムスタファさんとガイドのシネムさんに社長が加わって、3人がかりでO君を追い詰めて行く。心の中に少しでも買いたいという気持ちがあると、もう逃げられません。O君、日本の奥さんに電話して、しぶしぶながらOKを貰った。お買い上げ有り難うございま~す。奥さんに値段は言ってないそうなので、値段は言えませんが、ん十ん万円でした。家宝にして下さ~い。(つづく)

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【 2013/11/01 06:46 】

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