なまぐさ坊主の聖地巡礼
プロフィール
Author:ホンジュン
日蓮宗の小さなお寺の住職です。
なにしろ貧乏なお寺ですので、松井秀樹や本田圭佑で有名な星稜高校で非常勤講師として2018年3月まで世界史を教えていました。
毎日酒に溺れているなまぐさ坊主が仏教やイスラーム教の聖地を巡礼した記録を綴りながら、仏教や歴史について語ります。
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2月29日(金)
午後2時30分、ポカラの旧市街の散策に出かけます。まずは、ロープを手繰って対岸に渡るんだけど、実際に引っ張ってみると結構しんどいや。しばらく、一緒に町歩きをお楽しみ下さい。
30分ほどの散策でしたが、お楽しみいただけたでしょうか?それにしても可愛い子ばっかりですね。ねえ、日本に来てタレントにならない?
午後3時20分、旧市街から階段を登った小高い丘の上にあるビンドゥバシニ寺院を参拝。200年前に建てられたポカラで一番大きなヒンドゥー教寺院だ。僕のお寺は430年前だから、僕のお寺の勝ち。
そんなこと自慢して、アホか。ドゥルガー神、ヴィシュヌ神、クリシュナ神が祀られている。

この白い祠にこのお寺のご本尊であるドゥルガー神が祀られている。毎朝、鶏や山羊が生け贄としてささげられ、首をはねて生き血をドゥルガー神に塗るんだそうだ。 インドでは生け贄を行うお寺は随分減ってしまったけど、カルカッタ(現在はコルカタ)のカーリー寺院では今でも行われている(はずだ)。そう言えば、長いことカルカッタ行ってないなあ。ヒンドゥー教の前身のバラモン教も生け贄を行ったが、釈尊はこれに反対され、不殺生(アヒンサー)を強調された。祠の中が暗くてドゥルガー神がよく見えない。
ドゥルガー神はシヴァ神の奥さん。その名前は「近づき難い者」という意味で、シヴァ神の暗黒面に対応する血と破壊・死の女神とされ、優しい顔をしておられるけど、もの凄くおっかない戦いの女神さんだ。だから、たくさんある手には三叉戟【さんさげき】・剣・弓などの武器を持っておられる。アスラ(魔神)と戦い苦戦したインドラ神が、シヴァ神・ヴィシュヌ神・ブラフマー神などの神々に応援を頼み、それに応じた神々の怒りの光の中からドゥルガー神は生まれたとされる。
ちなみにカルカッタにあるカーリー寺院のご本尊のカーリー女神は、シュムバ、ニシュムバとの戦いで、怒りによって黒くなったドゥルガー神の額から生まれたそうで、絵では青い身体になってるけど、カーリーは「黒い者」という意味。ドゥルガー神以上に純粋に戦闘を楽しむ女神とされ、生首のネックレスを掛けておられる。踏んづけられているのは夫のシヴァ神。夫婦喧嘩した時に奥さんに踏んづけられてる僕みたいだけど、別に夫婦喧嘩してるんじゃない。カーリー女神がアスラの分身ラクタヴィージャを倒した時に、勝利に酔ったカーリー女神が踊り始めると、そのあまりの激しさに大地が砕けそうになったので、シヴァ神が足下に横たわって衝撃を弱めてるんだって。ドゥルガー女神もカーリー女神も戦いの神だから、生け贄を欲しがるはずだよね。神々の世界でも女は強くて恐い。
境内にはハヌマーンもお祀りされていて、こちらは真っ赤っか。鶏や山羊の血を塗ったのかと思ったら、どうも信者さん達が染料を塗ってるらしい。(書き終わってから、よくよく見ると、ガネーシャに見えて来ました。ハヌマーンでなかったら、お許しを)
ハヌマーンはインドの2大叙事詩の「ラーマー=ヤナ」に登場するお猿の神さん。ラーマ王子はハヌマーンに助けられて、ランカ(島のこと。現在のスリランカ)に住む化け物ラーバナからシータ姫を取り返す。猿を連れて島に化け物退治というと、みなさん鬼ヶ島に鬼退治に行った桃太郎を思い出すでしょ。そう、「ラーマー=ヤナ」は桃太郎の原型だという説がござるが、どうかね~。また、ハヌマンラングールってお猿さんご存じかな。これがハヌマーンの家来としてヒンドゥー教寺院で大切にされており、中国に伝わって孫悟空になったという話もござる。
お堂の内部には、ヴィシュヌ神が。右側が写真欠けちゃってるけど、たぶんクリシュナ神。真ん中になんか黒い棒みたいなものが見えると思うけど、たぶんシヴァ神を表すリンガ(つまり、おちんちん)。今、脳味噌引き絞ってるけど、思い出せないんで、間違ってたらご免なさい。ちなみに、クリシュナ神はヴィシュヌ神の第8の化身で、さっきのラーマは第7の化身。そして、実はお釈迦さまはヴィシュヌ神の第9の化身なんだよ。
僕の横にいる怪獣。いくら頑張っても思い出せない。
こいつも赤い染料が塗られてます。
この怪物の後ろには、白い塔の上にビレンドラ国王夫妻の合掌した姿が。この怪物は国王夫妻を守ってるのかも知れんな。ビレンドラ国王は平成12年6月、ネパール王族殺害事件で王妃らとともに射殺された。事件の犯人とされる長男のディペンドラが意識不明のまま即位したが、3日後に死亡。弟のギャネンドラが即位したんだけど、ギャネンドラ国王も今年(平成20年)の5月に退位して、とうとうネパールは王政が廃止されて連邦共和政となった。しかし、王朝末期というのはいつの時代もゴタゴタするもんだね。ビレンドラがディペンドラからギャネンドラになって、ドラドラドラと続くけど、やっぱディペンドラがどら息子だったんかな~。
ビンドゥバシニ寺院のあとレイクサイドを散策してホテルに帰り、まだ外は明るく、時間も午後5時30分だというのに、ホテルの庭で大宴会の始まりです。いろいろトラブルありましたが、無事ポカラまで来れました。かんぱ~い。
ビールにウィスキー、焼酎、日本酒なんでもありまっせ。おつまみは、柿の種、さきいか、プリッツ、鯖カンもありまっせ。じゃんじゃ飲んどくれ。あっ、お魚の格好したのは、部屋のカギ。フィッシュ・テイル・ロッジですから。
暗くなったら、ランプやロウソクをつけて飲み続けます。
午後7時になりました。ホテルの中に入り、レストランで夕食です。テーブルにはビール瓶が林立しております。まだ、飲むんかい。
お腹がふくれたところで、ショータイム。サーランギという弦楽器、打楽器のマダル、横笛の演奏です。最初のうちは聞いていただけだったんですが、酔った勢いで僕も特別出演。日蓮宗は太鼓をたたきますので、打楽器にはちょっと自信があります。マダルを軽快に演奏しました。ところが、このあと記憶がプツ~ン。いつ、どこを、どうやって部屋に帰ったのか覚えていません。翌朝、奥さん大激怒。僕の頭をポカラ。
すんませんでした。(つづく)

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